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2008年10月

へんてこレストアシリーズ

コレに続いての堂々の第二弾!

Photo

ロシアのトリヤッチというところにある軍事博物館の展示車輌。

KV-2やビショップのような香りが漂う38(t)。うーむ。



…適当なレストアをするくらいならば、いっそスクラップのままのほうが歴史的(資料的)価値は高いのになぁ。残念でならないね。

 

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車体側面ボルト位置

車体側面の主要部分の工作にも目処がついてきたので、ディテール追加に取り組んた。

チャーチルの車体側面にある大型ボルトは、IMAのテンプレートを使いつつ、慎重に位置決めしてエポキシ系接着剤で固定。角型の車体側面ハッチのほか、大型の固定ボルトがチャーチル初期型(Mk.I等のさらに初期の型には無い)の特徴である。

ここで注意点!

IMAの説明書(レジンキットの例に漏れず、極めて簡潔)には、これらのボルト位置が図示され、また付属のテンプレート(一枚)にもボルト位置のアタリがある。テンプレートは一種類なので、当然に左右共に同じ位置になるし、説明書の車体側面のパーツ位置を示した図にも、「Same to Both Sides ~ 両側共に同じ」と明記されている。

が、しかーし!

実際は車体両面でボルト位置は違うんだよね。中央部分の3箇所のボルトは、前方側は上下に2列だが、後方側は1個だけ。右側面は後方側のボルトが下側に配置される「L字型」の配置なのだが、左側面の後方側ボルトは上側に配置される「逆L字型」なのだ。模型誌掲載の作例ですら、キットの指示に従ってここを間違えているものがあるくらい。実車写真をよく観察して位置を決めなければならないわけ。

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いきなり製作 タミヤ製1/35 KV-1B

チャーチル製作の息抜きに、ぼちぼちと組み立ててきたタミヤ製KV-1Bの状態も記録しておく。

まったくのストレート組み。履帯はキットのものではとても鑑賞に耐えられないので、非可動のカステンに取替え。このカステンの履帯は、発売当時に喜び勇んで購入した初期ロット(グレーの成型色)。タミヤの起動輪に合わせたため(可動式の製品と同様)、他に転用の利かない不正確な問題児。あと、手を入れたところは、排気管や機銃の開口と、ペリスコープ部分の開口部の下部が型抜きの関係で省略されているところを、プラ板で修正した程度。

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実は、タミヤのKV-1Bを組むのは今回が初めて(かつ最後だろう)。発売時に組み損ねて、そのまま放置されていたもの。まだ同じキットの在庫があるのだが、そちらの処分方法は現在検討中。

チャーチルのついでにサフがけまで済ませてしまった。サフまでかけると、どことなく格好良くなるのは錯覚だろうけど、ついつい嬉しくなる。今後の塗装は他のキットの塗装のついでに適当にやるつもりなので目処は立てず。まあ、気分転換と練習用の素材ということ。
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ここで車体下部をサフがけ

構造上、車体上下を接着してしまうとフェンダーの隙間部分の塗装が難しそうなのだが、車体上下を接着してからの作業もあるので、タミヤのモーターライズキットのように、完全に上下車体を分離して塗装できるわけでもない。

作業が残ってはいるものの、ここでサーフェイサー処理をしておく。普段は極力サフをかけないようにしているのだが、今回は工作のプロセスも多くて各種素材の色が混ざっていることと、レジンパーツや金属パーツへの塗装の食い付きを確保するためであり、サフもタミヤのプライマーサーフェイサーを使用した。圧吹きにならないように慎重にスプレーする。ちなみに、瓶サフをエアブラシで吹き付けるほうがスムーズな表面が得られるようだが、そこまですることなく缶スプレーで処理。エアブラシで吹き付けると、ブラシの掃除も大変になるだろうし。

車体基本色と履帯をおおまかに塗り分けようかとも思ったけど、組み上げてからの塗装でも筆でリタッチすればなんとかなると思い、サフがけだけとした。サフがけ後は、各部のアラを再調整し、パテ埋め・ヤスリがけを行う。履帯の一部が欠けた(やっぱりIMAのレジンは脆い)ので、履帯の余りパーツを加工して、何とか修理する予定。

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パーツ来た!

じわじわと来ましたなぁ。

http://www.network54.com/Forum/47208/thread/1224675285/AFV+Club+Churchill+Mk+III+-+sprue+pics+here

遂にパーツのショットまで公開。
こりゃ、『11月発売』が最新かつ最後の予告だな。
さあ、カウントダウン!

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フェンダー取り付け部分ディテール

まず、オーバーフェンダーの取り付け方法を考察。現存車輌などを観察した結果、フェンダーの取り付けは車体に直付けではなく、車体上面にボルトの受けが並び、ここにL字のアングル材をボルトで取り付け。そのアングル材の直角方向にボルト受け用の穴が開いており、これらとフェンダーに空いたボルト用の穴の位置を合わせて、フェンダーとアングルをボルトで挟んで結合する。概ねこういった感じだろうか。

まずは、フェンダーの垂直面のボルトを工作してみた。プラストラクトの0.5mmの六角ボルトのスライスは、六角ボルトに見える限界を超えてしまって丸棒のスライスと大差無くなってしまっているのは既にわかっていたことだが、この部分は目立たないディテールだし、数も多いのでアドラーズネスト製ボルトを使うことは避け、プラストラクト製六角ボルトを使用。そうなるとプラ棒細切りやパンチ&ダイでの打ち抜きでも良いのだが、ボルト部分にはボルト形状のものを使うという、「気は心」の精神である。

前部フェンダーの内側(車体前面を挟むスペース)には、六角ボルト(恒例のCalibre35製)及びビーディングツール、もとい球ぐり工具(ホームセンターのホビーコーナーにて単品で調達)を使って作成した微小なリベットで再現。ジャッキ台はフェンダーの左右に取り付け部分があるのだが、欠落している例も多く、左右両方に完備しているものでもないようので、ここでも欠落した状態にした。と言っても、適当な長さに切った0.5mmの真鍮線を取り付けただけ。

なお、砲塔基部左右にあたる部分は、フェンダーを取り外した際の固定ナットがあるのだが、この部分は車体上下の接着後、接着箇所を整形する都合上、後回しにした。

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車体前面の工作

車体前面装甲板の工作も目処が立ったので、車体前面を組み上げてみた。


レジン製の正面上面板は、車体前面装甲板とのすりあわせをしっかりしないと隙間ができてしまう。エッジ部分を鋭角に削り、仮組みした後、再度削る作業の後、なんとかカッチリと合わせることができた。多少の隙間が空く部分には、エバーグリーンのプラ帯板を貼り付けることで埋めた。車体前面板は、以前(って、4月だよ…)工作したパーツに、IMA製のボルトとシャックル受けパーツを取り付ける。

これで車体前面の工作が概ね済んだ。あとは、装甲板同士を留めるリベット・ボルトのついた帯板部分を工作したら完了だけど、これは車体上下を貼り合わせた後の工作になる。車体上部の工作は、まだ残っているので、工作完了はまだ先になりそうだ。

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東京ホビーショー2008

某所から無断借用した写真だけど。
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いよいよ11月上旬発売か。海外サイトにもまだレビューは出ていないけど、クレオスの通例だと海外発売されてから、少しタイムラグがあるから、11月下旬が妥当な線かな。いずれにしても、製品はほぼできあがっているみたい。別売りで真鍮製?の挽き物で車体のボルトも発売されるようだ。AFVクラブって、こういう別売りパーツが好きだね。
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チャーチルの別売り軽履帯。重履帯もいずれ出るんだろうね。この試作品の写真により、ようやく、オーバーフェンダーが全て外せることが公式に明らかに! 車体側面ボルトは別パーツなのね(取り付け穴あり)。これだと真鍮製への交換は簡単そう。
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おまけ1:AFVクラブのT-34。やっとここまで来たかね。内部再現とか透明パーツとかはともかく、基本形がしっかりとできていることが大切。あと、選択パーツや不要パーツが多いとウレシイかも。

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おまけ2:イタレリL3軽戦車もタミヤ箱で発売されるよう。今度のM13やセモベンテにつくフィギュアも入れてくれればいいなぁ。イタレリは純正でエッチングを入れてくれるのね。このアイテムとタミヤの改修再販2種に加えて、ブロンコのCVもまもなく出るだろうから、イタリアものが一気に充実だね。

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前面装甲板のディテール工作(2)

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前回と似たような写真だけど。。。

ストッパーから延びる部分のコの字型の受けを真鍮帯金を折り曲げて作成。ハッチストッパー本体とともに、エポキシ系接着剤で固定した。また、大8箇所、小3箇所(ハッチ部分)の円形のフタ?ネジ?をパンチ&ダイで作成した。この大きいほうは、実車だと中央に穴が開いているようだが、再現しても塗装プロセスで潰れると見て省略。

その他、レジンパーツとして入っている車体機銃坊盾を取り付ける。銃身がついていないが、これはアーマースケールの真鍮挽物を使用。取り付け用の孔が開口されていないので、ピンバイスで慎重に開ける。IMAのキットのレジンパーツは脆いので、慎重に作業。

以上で、前面装甲板のディテール工作はほぼ完了。続いて車体前面全体の工作に入る。

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前面装甲板のディテール工作

今回の製作開始前に見込んでいた大きなポイントはクリアできたものの、まだまだ工作は続きそうだ。レジンキットを作っていることを思い出させてくれる正面装甲板の工作を再開した。前回、ごつい尖頭ボルトの工作のため、ひとしきり頭を悩ませたが、今回はその他ディテールをまとめて工作。

まずは、操縦手用の前方視察ハッチのストッパーからとりかかった。ハッチを開けたときに固定するためのストッパーがハッチ側に、その固定具が装甲板側に付いている。現物合わせで装甲板にノギスを当てながらサイズの検討をつける。手作業での工作では、どうしても採寸単位が最小で1mmか、せいぜい0.5mmにしかならないので、あまり厳密に見積もっても意味が無いのだが、それらしく見えるよう、バランスに気を使いながら工作。上部は0.3mmのプラ板、下部は0.5mmのものを使って、ヤスリで形を整えた。

次に、ストッパーの基部にも付いている極小の六角ボルトを再現する。尖頭ボルトより小さいボルトなのだが、最初はエンジンデッキで使ったようにプラストラクトの六角材を切り出してみたところ、精度が出ない。肉眼で見るのも苦労するサイズではあるので、あまり精度を求めなくても良いように思えたものの、車体正面という目立つ場所なので、敢えて拘ってみて、アドラーズネストの六角ボルトSSS(0.5mm径)を使用。なかなか使う機会のない素材なので、試しに使ってみたかったというのもある。使ってみると、予想していたよりも加工性も良かった。いかんせん、このサイズなのでどこまで精度が出せたか疑問無しとはしないが、これが現時点ではベストであろう。六角ボルトは、足に当たる部分をつけて加工するので、取り付け時もレジンパーツに開口して挿し込む方式とした。一番難しいのは、正確に孔を開けることだと思う。

ボルトの工作が終わったら、ハッチストッパーの受け側を作ってみる。細かい工作になるが、ここはエバーグリーンのプラ材を駆使して作り上げる。サイズは現物合わせで試行錯誤した。写真の上側にあるのが最初に作ったものだが、サイズが一回り大きすぎたので、作り直したのが下にあるもの。キットのままのモールドでは、どうにも寝ぼけていてデキが厳しいこともわかるだろう。

 

Frontal

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砲塔基本形

車体の工作もそこそこ進み、そろそろ砲塔にも手を付けたい時期になってきた。

今回はIMAのコンバージョンキットを使用しているので、当然に砲塔も同キットに含まれているものを使用するつもりだった。が、Armour in Focusを始めたとした各種資料や実車写真をよくよく調べてみると、チャーチルMk.IVの砲塔形状は少なくとも二種類(Type A と Type B とする)あることと、今回目指しているより初期のタイプ(Type A)は、IMAのキットに含まれた砲塔(Type B)ではふさわしくないことまでわかってしまった。

一度は、キットの砲塔を生かして、形状修正をしようと思ったのだが、微妙な鋳造形状の再現は、ともすればドツボにはまる工作になりそうなので激しく躊躇していたところ、都合よくレジェンドよりType Aの砲塔がキット化されていることがわかった。

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レジン製の砲塔を別のメーカーのレジン砲塔ですげ替えるのには、正直抵抗があったのだが、模型作りは「キットを作る」のではなく、「実物のミニチュアを作る」のだから、実物の再現性が高いパーツを選んでいくのが本筋と考え、敢えてレジェンド製の砲塔を発注し、「御大尽」モデリングにしてみた。

レジェンドとIMAの砲塔パーツを比較してみる。クリーム色のレジンで成型されたものがレジェンドで、グレーのレジンのものがIMA。なお、レジェンド製砲塔基部は別パーツだが、まだ接合部を成型していないので仮置きしているため浮いている。

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IMA製砲塔は主砲の上下動を可能にするために別パーツになっている。写真では取り外しているため、主砲周辺の開口部の形状の比較はできないが、パーツ状態で見る限り、レジェンドはかなり開口部が小さめに見える。実車写真のイメージはむしろレジェンド製に近いように思える。

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レジェンド(Type A)の砲塔は後半下部が「たれ」ているのが特徴。これを自作で再現するのはできなくは無いが、手間だろう。

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全体の大きさはレジェンドがやや小ぶりかもしれないが、気になる程度ではない。ベンチレータの位置など、レジェンドの砲塔はType Aでも初期のものをモデライズしている。

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レジンの色のせいで、レジェンドのモールドは甘めに見えるが、塗装をすれば気にならなくなると思いたい。レジェンド製砲塔は後部の絞り込みがきつい。砲塔後部の円形蓋?の大きさはレジェンドが正しそうだ(ただし、砲塔後部に雑具箱を取り付けると見えなくなるパーツ)

※参考 MK.IVの砲塔形状の解説
http://freespace.virgin.net/chris.shillito/a22new/articles/turrets/index.htm

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車体側面後部の円形の工作(2)

円形カバーの周囲に12個あるボルトは、例によってプラストラクトの六角ボルトスライス。当初はWaveのボルトを使ったが、若干大き過ぎ。アドラーズネストのボルトなども検討したが、前回の工作で味を占めた方法を採った。ベースがプラ製なので、プラ製のボルトのほうが扱いやすいことも確か。今回も、検討の結果0.8mm径のものが最適と判断した。ケガいた線に従って順次植えつけた。写真は最初にWaveのボルトを試してみた試作品。

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また、円形カバーの中心部には、一段盛り上がった部分がある。ここはタミヤのキットではなぜか凹モールドで表現されているのだが、実車写真では凸モールド である。これがもし凹モールドだったら、プラ板をドーナツ状にくりぬく作業が発生することになり、想像するだけでも大騒ぎ。おそらく断念していただろう ね。(そういえば、AFVクラブ製チャーチルのテストショットでも、ここは凹モールドのようだ…。メーカーと違って、こちらは実車を取材して工作しているわけではないものの、実車写真(例えばこの上の写真)ではどうしても凸モールドに見える。こちらの観察眼がフシアナなのか?はたまた製造上の差異?)

再現方法は、円形に加工したプラペーパーを貼り付け。ホビーベースの0.14mm厚のプラシートを使用。円のくりぬきだが、この厚さだと切り出しにシートが加工の力に負けて歪んでしまい、うまく形だしができない。試行錯誤して困っていたところ、100円ショップで買ってきたポンチが使えることが判明。径がちょうど良かったのが奇跡的。これを打ち出したものは、紙やすりで軽く整えるだけで使うことができた。

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なお、円形カバーの円周に沿った周囲には微妙なテーパーがついているのだが、すぐ内側にボルト列が並んでいるので精度が要求される上、円形に均等にテーパーをつけることが手作業では困難だったため、再現はオミットした。よく調べてみると、このテーパーがない個体もある(アバディーンのMk.IIIやボーデンのMk.II)ので、生産工場や生産時期(比較的初期?)での差異なのかもしれない。もっとも、このパーツがどこかから流用できていたら楽だったのに…

また、ボルトの周辺には、緩み止め用の細いワイヤーが巻いてあるようだ。ボルト2個分を一組にしている。これを再現するために、同軸ケーブルから縒り戻し た細線を使って試してみたのだが、工作が細かすぎて形状出しに苦労したのと、固定方法(瞬間接着剤では、汚く仕上がるだろうから)にも課題があったので諦 めた。ボルト側面に銅線を通す穴があれば、うまく固定できそうなものだが、プラスチック製にしたこれらのパーツでは、十分な工作精度が保てないだろう。こ の部分は今後のインジェクションキットやそのための別売りエッチングパーツでも容易に再現できるものでもないので、今回は手付かずになってしまって、工作方法に目処が立たなかったのが無念である。

オミットついでに、この円形カバー部分が車体側面に取り付けられた部分の周囲は、キットでは凹モールドがある。このモールドは、円形カバーをはめる部分の「遊び」に当たるもののようなので、本来は側面装甲板を円形にくりぬいて、そこに円形カバーをはめるのが理想的な工作なのだが、手作業で綺麗に行う技術力が無いことは明らかだったので、断念。円周に沿ってスジ彫りを彫っても良いのだが、苦手のスジ彫り、かつカーブに沿って彫るのはさらに難易度が高いので、こちらも断念。自分のスキルの低さ(及び何度も作り直すことを避ける忍耐力の無さ)が歯がゆい。あーあ。

周辺のディテールとしては、オーバーフェンダーを取り外した後の処理がある。この部分のフェンダーは「下」になるようなので、帯状の止め具は残って いる(上面はさらにその上にカバーが被さっている)。止め具のボルトを通す穴部分は、キットのモールドを参考にして0.7mmのピンバイスで開口。ここも 位置決めは慎重に。上部のボルト穴も同様に開口するが、こちらは0.5mm径が適当なようだ。

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車体側面後部の円形の工作

模型作りで再現が難しいのは、なんといっても「三次曲面」である。それでも、参考となる写真の撮影位置や実車から受けるイメージで解釈が異なってきて、「正解」を出しづらいものなので、翻ってみれば、ある程度の労力を費やせば満足いく回答は得られるもの。それに対して、単純な「円」はごまかしがきかない。綺麗に工作するのが難しいのに、多少のゆがみや欠けがあるだけで、「円」には見えなくなってくる。「真円」を切り抜く難易度はかなり高い(サークルカッター等のコンパス系のツールが使えるものならばまだしも)のに、求められる工作精度も高いのだ。

今回の工作において、当初から難易度が高いと思っていたのは、こういった事情からだ。ポンチ等の活用も検討したが、サイズ的にぴったりくるものが見当たらず、断念。地道にプラ板から切り出すことにした。

まずは作図から入るのだが、例によってプラ板にマジックで着色したものにケガキを行う。円形は、テンプレートを使用してケガく。周囲に12個並ぶボルト位置だが、ボルトの位置決めを目分量で行うと破綻するのは明らかだったため、こちらも位置をケガいておくことにした。円形の周囲に均等に12個並ぶのだから、円周360度÷12=30度。30度置きに目印をつけておけばよいことになる。さて、この30度をどう出すか。一番直感的な解は、分度器の使用である。しかし、やってみたことがあればわかるのだが、一般の製図用分度器を、せいぜい1cm程度の円にあてがって使おうとすると、分度器が大きすぎるのだ。プラ板のど真ん中に作図しなければ、分度器の目盛りを使えるだけのスペースを確保できないのだ。また、円の中心を分度器の中心に合わせる作業も、透明とはいえ分度器自体の厚さがあるために精度を確保することが難しい。次に検討するのが、三角定規。一般的な三角定規二枚組みの片割れは、直角三角形になっており、その鋭角のひとつが30度なのだ。しかし、これとて位置決めの問題は分度器のときと同じ。そうしたところで、最終的な解は、プラ板上で直角三角形(の一部)を作図してしまうこと。直径方向に半径を延長して、その直角方向に半分の長さを取ったポイントと、円の中心を結べば、その結んだ直線は最初の直径方向と30度の角度をもつのだ。これは三角関数の入門となる基礎的な幾何学だ。つまり、直径10mm=半径5mmの円形の場合、+3mm分だけ直径方向に延長線を引き(5mmのままで作図すると、円周方向に直交する線が作図上で交錯するのと、5mmの半分=2.5mmを計測するよりは、ある程度大きな寸法にしたほうが誤差が少ないことため)、8mmの終点に直交する線を引く(実際はあらかじめその線を引いておく)。そこから両側に4mm(8mmの半分)を計測して目印をつけて、中心と結ぶことになる。この方法を使えば、いくらか正確に円を分けることができるのだ。なお、応用すれば、12等分以外にも使えるし、三角関数を使えば、何等分でも対応できる(実際に5等分=72度といったケースもありそう)。

こうした方法で作図した結果。

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まるでミステリーサークル。。。

この後、予備として空いたスペースにさらに2個の円を作図した。

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1/3 + 1/3 = 2/3 工作完了?

以前のエントリーにあるように、今回の製作を俯瞰すると、山場がいくつかあるのだが、残り2/3となった工作プロセスのうち、1/3にあたる工作がコレ。

車体最後部のオーバーフェンダーを取り外したため、キットのようなオーバーフェンダーがある状態だと隠れているディテールを再現しなければならなくなる。起動輪がある部分の外側には、起動輪の整備用なのか、円形に別パーツになっている部品がある。これは、キット状態だと全体の半分強が隠れているのだが、オーバーフェンダーを外すと全貌が明らかになるのだ。幸い、オーバーフェンダーを全て外した状態で現存している車輌が多いため、この部分の詳細の資料には(ほぼ)こと欠かないのだが、問題はこの円形ディテールをそれらしく工作できるかである。う~む。

…といっている間に片面の工作完了、だったり。

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試行錯誤も多い工作過程だったので、次から数回に分けて工作手順を記録しておこうと思う。

ちなみに、残った1/3は、「その他」である。これから新しい課題が出てこない限り、あとは淡々と工作を進めれば完成、のはずである。

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