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2008年9月

車体ハッチのヒンジ

初期のチャーチルでは、車体前部のハッチ周辺のディテールも特徴的だ。タミヤのキットでは、一体で成型されているパーツ(実車も)だが、初期のチャーチルでは、鋼材組み合わせによる構成になっており、ディテールが異なっているため、手を加えた。

タミヤのキットでは一体になっている部分を、「鋼材組み合わせ」に見えるようにするため、組み合わせ部分をスジ彫りで再現した。AFVモデラーが苦手とする(自分だけか!?)スジ彫りであるが、今回はBMCタガネを使ってみた。サイトを見るとわかるとおり、このツールはキャラモデラー向けに開発されたもののようだが、使い勝手も仕上がりも良く、なかなかどうしてあなどれないのである。各種の幅が揃っているが、今回使ったのは0.2mm幅のもの。現在はここで取り扱っており、幅も0.15mmのものがあるようだ。真鍮帯板のガイドをあてて慎重にスジ彫りした。

また、ヒンジ部分も、キットのような外装式(?)ではなく、ヒンジ自体が埋もれる内装式になっている。まずはキットのモールドを模型用ノミで切除し、凹モールドを光硬化パテで埋めた。その後にできた隙間部分に、ヒンジの回転部分を模したプラ棒を接着。これには、プラストラクトの0.6mm丸棒を、チョッパーで切断したものを使った(余談だが、その数16本に及ぶ。チョッパー買っておいて良かったよ…)。隙間部分に埋めて、クレオスの流し込み接着剤で固定。(写真は左ハッチのみ加工済み)

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今回は初期のチャーチルを作成しているので、この部分の修正(バックデート)をしたが、現存する車輌を観察すると、Mk.VIIのこの部分の鋼材組み合わせになっているものが多数存在するようだ(例えばここここ)。これは生産工場や生産時期による差異なのかもしれないが、ひょっとするとタミヤのチャーチルは戦後仕様(取材先であろうボービントン現存のクロコダイルがこうなっているのか)で、戦中のチャーチル(の大半?)は初期の構造ままになっていた可能性があるのかも。

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CV-3/33タンケッテ

確か、ブロンコが最初に発表した1/35キットってこれじゃなかったっけか。

ずーっと捨て置かれてきたアイテムだが、ここに来てテストショットの写真が出回ってきたので、期待していたところ、遂にボックスアートが公開! これで発売は確定だね。

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タンケッテ系というと、タミヤのユニバーサルキャリア(ブレンガンキャリア)とAERのコムソモーレツ、ルノーUEとTKシリーズ(ポーランドの…どのメーカーだっけ?)程度しかキットがなかったところ、最近になってタミヤのルノーUEがお目見え。ルノーUE以外は、さすがに足回りを中心にデキには無理があった。このCV-3/33は、現在のスタンダードで仕上がってくるだろうから、大いに期待したい。でも、価格が心配だな。えらくでかい箱に、ちょこちょこと申し訳程度にランナーが入って、3000円は下らないんだろうて。それでも魅力を感じるんで、買っちゃうだろうな。キットへの期待としては、小さいだけに、とにかく組みやすさを重視したい。組みづらかったら、かなり抵抗感あるよ。

これといい、イタレリが発売予定のL6、タミヤの“プレミアム”キット(ドラゴン的表現だけど、タミヤの一連のシリーズは決して「リメイク」とは言えないので。ドラゴンが銘打ったあのシリーズと、今回のタミヤのこのシリーズは、コンセプトも内容!も同等と言えるでしょ)と目白押しなので、ひょっとして、今、イタリアって旬なんだろうかね。

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フェンダー中央部の取り付け部分工作

先日考察したフェンダー中央部の仕組みであるが、今回はこのように工作してみた。

ボルトの受け部分は、Calibre35の0.65mmボルト&ナットセットに入っている「ボルト受け」を使用してみた。セットには、数種類のボルトが各40個づつ入っているので、この工作をするとほぼ使い切りになってしまう。いつか使うと思って買っておいたものだけど、ここでやっと出番が回ってきたという感じ。

キットのモールドを削ったところに、マスキングテープを貼り付けて、ナット間の間隔の目印をつける。接着はエポキシ系を使った(微細なパーツであるため、瞬間接着剤を使うとちょっとした衝撃で外れて紛失しやすい。また、硬化時間が長いため、位置決めしやすい)。この工作の際に注意するのは、ボルト間の間隔よりは、ボルトが直線に並んでいるかに、より注意を払うこと。直線で並ぶべきボルトが直線からずれていると、見た目の違和感を醸し出しやすいからだ。

なお、実車のフェンダー端部には微妙に「リップ」状にめくれている。これを再現しようと検討したが、薄いパーツの端部に薄い帯状のパーツを綺麗に取り付ける方法が思いつかなかったため、泣く泣く省略。これは、フェンダー全体を金属で再現するといった大掛かりな方法でないと、再現は難しいと思う。

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この工作のついでに、車体スポンソン側の履帯のトラックガードを工作した。チャーチルには上部転輪が無いので、履帯上部は車体スポンソン上部を「滑る」ようになっており、履帯がずれないように、トラックガードがガイドとなっているのだ。トラックガード自体は、エバーグリーンの0.4mm厚 x 0.75mm幅のプラ帯をそのまま使用。ただし、トラックガードは一続きではなく、途中途中で切れ目があるので、実車写真を参考にしながら適当なところで分断しておく。

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フェンダー中央部の取り付け方法考察

今回製作している車輌は、取り外し式であるオーバーフェンダーの内、中央及び前後端部分を外した状態としている。これらの部分の詳細については、戦中の写真では詳細がわからず、やはり現存車輌のディテールショットに頼りたいところだ。しかしながら、このフェンダー部分については、現存車輌のほとんどは「全部紛失」か「全部残っている」かの二者択一なのである。前後フェンダー部分だけを紛失している車輌の数枚のショットは発見できたものの、フェンダーを中央部のみ取り外した状態で現存している車輌はないようだ。よって、この部分のディテールについては、戦中の写真をベースに考察していくしかないようだ。

チャーチルのフェンダーの接合部分は、(文章で書くと理解が難しいが)接合する2枚のフェンダーの内、下になるものにボルトの受けがあり、上になるものにはボルトがついた帯状の止め具がつき、これを被せてボルトで結合して固定するようだ。そうなると、外した部分が「上」なのか「下」なのかを判別しないといけない。

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この写真にあるように、中央部の前端については、「ボルト受け」がある「下」になっている。後端の写真はなかなか見つからなかった。前部から順に被せてあるならば、「下」になっているはず。一方、そうなると中央部を外すためには、一旦、最後部まで全てを外さないといけなくなる。中央部のみを外した事例が多く見られることから、中央部は比較的外しやすい構造=前後端共に「下」であると推測できる。
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この写真では、小さいながらも「下」であることが、おぼろげながらも確認できる。

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この写真では、より明確に「下」である「ボルト受け」がわかる。一見、どちらが車体前方なのかわかりにくいが、履帯(重タイプ)の向きと、砲塔の右側に見える開放された車体ハッチ(エンジデッキのハッチはこの方向には開かない)から、右が前方とわかる。

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この現存する車輌によれば、「上」になる部分のボルトのついた帯部分のフェンダー側面にあたる部分が、台形上の「ベロ」によって、フェンダーに溶接されていることがわかる。この溶接部分の台形は、フェンダー中央部の前後共にあることから、やはり帯部分はフェンダー中央部に附随していることがわかった。

あとは、この部分をどうやって工作するかだ…

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エンジンデッキのボルト

大型のマフラーが横たわることになるエンジンデッキであるが、現存車輌にはマフラー部分を失ったものが多いので、細かいものの、ディテールアップの参考になる。タミヤのキットで省略されているのが、エンジンデッキに散らばる六角ボルト。実車写真を参考に、追加してみた。

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使用したのは、プラストラクトの六角棒をチョッパーでスライスしたもの。ここにあるように、この六角棒は結構精度も高く、スライスしてもきっちりと六角になるのは驚き。これを資料写真を参考にして位置決めして接着。車体最後部のキットではリベット状になっているモールドも、実はボルトなので、削り取って差し替え。なお、六角棒のサイズは0.8mm径。

ボルトとは関係ないが、チャーチルの側面装甲と上面の組み合わせはちょっと複雑になっているのだが、ほぼ側面装甲の間に上面板が挟まるようになっている。タミヤのキットはMk.VIIをモデライズしているので、Mk.IVとは構成が異なるのかもしれないが、キットのままではMk.IVとしては正しくないようだ。と言っても、苦労して修正するほどのものでもないので、無視!

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バリエーション展開速度比較

いよいよAFVクラブのチャーチルの発売も近い?のかねぇ。

チャーチルのラインナップとしては、まだ最初のMk.IIIしか発表されていないけど、当然バリエーションは考えているはず。あとはそれらがいつ出るのかに注目したい。

なんとなく、メーカー別にバリエーションキットが出る速さ(の印象)を比較してみた。

第4位 タミヤ
 なんといってもバリエーション展開が遅い。新金型のニューキットが出ると、決まり文句のように「バリエーション展開を考えた金型で、○○の発売が期待される」などと書かれるのだが、それでいて肝心のバリエーションがなかなか出てこない。最近は、暖めてきた(はず)のバリエーションのほうを先に他社に発表されたりして、先手を打たれっぱなし。過去には、パンターのシリーズのように、G前期、スチールホイール、G後期、ヤクパンと順調なペースで展開したものもあったのに。バリエーション展開するとしても、余りにも時間が空きすぎて、デキが古くなったり、新たなリサーチをしたりやらで、結局バリエーションを考えていたはずのパーツは使わず、その部分も完全新金型になる(JS-3→JS-2、ヴェスペ→II号A~C)のは、ユーザーとしては嬉しいけど、メーカーとしてはどうなのよ!?

第3位 AFVクラブ
 ここもバリエーション展開は遅いほう。ドラゴンとの競作になった251シリーズは、かなりのペースで市場に投入していたが、その他のアイテムのバリエーション展開は決して速くは無い。今度のチャーチルやT-34は、バリエーションが多い車種だけあって、一粒で何年味わえるシリーズにするつもりなんだろうか…。外的要因に左右されやすいメーカーとして考えておこう。

第2位 ドラゴン
 ミリタリー物に着手してから現在に至るまで、バリエーション展開はかなり速い。初期のIV号戦車やISシリーズでも、在庫が積みあがって困らない程度のスピードで、モデラーの懐にも心地よいペースで新作が発売されたものだ。タミヤとは違って、パーツはとことん使い倒す。バリエーション後半になると不要パーツが山と同梱されるようになるのは有名だ。最近は「サイバーホビー」ブランドを立ち上げたので、かなり無理スジのバリエーション展開までするようになり、ちょっとフレンドリーさが欠けてきたように思う。それに、最近の「粗製乱造」的なスタンスは、「バリエーション展開」という言葉よりも「使いまわし」というほうが似合っている気がするのはナゼ?

第1位 トランペッター
 ここはバリエーション展開の王様。ほぼ同時に数種類のバリエーションを発表・発売するのがスゴイ。他のメーカーとは比較にならないほどで、群を抜いている。しかしながら、KVシリーズやPT-76シリーズなど、大半のユーザーにとっては非常に似通っているアイテムをリリースするものだから、営業的に大丈夫なのかは疑問。ドラゴンでは、(おそらく金型はできているだろうにも関わらず)似たようなバリエーションは敢えて時期を外して、市場に暫時投入してきたが、トラペはお構いなし。KVシリーズに至っては、「我が道を行く」独自の分類・ネーミングにより、さらにわけのわからないシリーズ展開になってしまった。と、色々と問題はあるのかもしれないけど、ユーザーとしてはこのペースでがんばってもらいたいものだ。

番外 東欧メーカー
 くっついたり離れたり、はたまた消えてしまったりと、バリエーション展開する前にメーカーがもたないこともある東欧メーカー。金型が渡り歩いた先で、思わぬバリエーションキットとして甦ったりすることもあるので面白い。関係ないけど、最近の東欧メーカーの質も(過去に比べれば)相当上がってきたなぁ。

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履帯・転輪の接地按配

ちょっと思い起こして記録。

足回りに履帯を組みつける前に仮組みをしていた時に気づいたことだが、IMAの履帯をそのまま付けると、なんと転輪が履帯に接地しないのである。

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これは困った。履帯側は調整の余地が無いので、転輪内側を削って履帯と転輪が接地するようにするかなぁ、などと検討。

ここで念のため、実車写真を確認してみたところ。

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………… 接地してないじゃん。


履帯と転輪は、転輪内側部分と接地しており、外側のリム部分とは接地していないのが正解なのである。つまり外側のリムは、履帯が外れないようにするガイドとしての役割しかないということだろう。

う~む。早とちりして取り返しの付かない工作をしなくて良かったよ。やっぱりスケールモデルは、迷ったら実車をよく確認することだね。

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各社改造キット

と題してみたところで、チャーチルキットのコレクターではないので、比較できるわけでもなく、備忘録として記載するに止める。

タミヤのキットを初期のチャーチル(特にMk.III及びMk.IV)に改造するキットしては、しばらくはレジキャスト製のAVREコンバージョンのみが市場にあった(その前にLEOだかリンクスだかの改造キット(確か砲塔のみ?)はあったかも)。結構高価なものだったし、肝心?の車体側面のスリット部分が手付かずで、車体前面装甲の他は、砲塔とAVREキットが中心の構成のようだ。最古の部類に属すキットだが、未だにメーカーHPにも掲載されているので、現役のようだ。

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近年リリースされたクロムウェルのキットは、チャーチル初のフルキット。各バージョン用のパーツが準備され、オーダーメイドに近いかたちの受注生産という意欲的な試みになっている。発売前にネットで公開された画像では、一部タミヤのキットをベースにしたと思われるパーツ写真もあったのが気になるが、現在では最も確実(及び最も高価?)に初期のチャーチルを手にすることができるキットであろう。

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韓国のレジェンドからは、AVREを始めとする各種コンバージョンが発売されている。これは現在でも広く出回っているようで、ネット上でも多くの作例を見かけることができる(例えば、こことかここ)。車体前面パーツが一体で成型されているので、工作は楽そうだ。車体側面のスリット部分までパーツ化されている。改造キットには重履帯も含まれているようだ。当初の原型に改修を加えたこともあるようで、次世代のスタンダードになり得たキットかも。

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以前、重履帯を単独でキット化しているのはIMAのみと記録したことがあるが、英国のアキュレットのTrakpaxシリーズとして、重履帯のパーツが発売されている。ただし、これは暖めながら曲げていくレジン製の一体型。つまり、IMA製は「分割」履帯としては、唯一のキットと言えば正確なのだ。チャーチルの履帯は、ひとコマが大きいため、全体が緩やかに曲がってしまうようなTrakpaxの方法はそぐわないのではないかと思う。

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最後になるが、IMAについては現在製作中なので、記述は割愛。

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遂に来た...

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敢えて多くは語るまい。心静かにその時を待ちたいのだ…

http://www.perthmilitarymodelling.com/newkitnews/dragon.htm

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トラックの後輪(2)

件のブツ、ひょっとしてコレかね?

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Road Wheels with Mud Tracks for US Truck GMC」という商品名。
米軍の正式装備でこんなんあったのね。ふむふむ。

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尖頭ボルト(2)

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高さを減じた尖頭ボルトを前面装甲板に貼り付け。エポキシ系接着剤でもいいけど、横着して瞬間接着剤で代用。瞬間接着剤の点付け用として、GSIクレオスから『グルーアプリケーター』なる新素材?のツールが出ており、これはこれで使い勝手も良いようだけど、細かいディテールに極少量を付けるため、以前から使っている自作の工具を使用。自作と言っても大袈裟なものではなく、プラ棒に金属線(手元にあった0.3mm径のピアノ線だったか。とにかく硬度が高い素材)を差し込んで、先端を適当なかたちに加工したもの。先端は、適量の瞬間接着剤をホールドできるように、鉤型にしたり、ループにしたりしたものを何種類か作ってある。先端部分が金属線(それも真鍮のように熱に弱い素材ではないもの)であるメリットは、余って硬化した瞬間接着剤の除去が簡単であること。先端部分を軽くライターであぶれば、硬化してダマになったような瞬間接着剤も、一瞬で焼却できる。ただし、瞬間接着剤は、名前だけは周知の「シアノアクリレート」であるが、そのくせ化学成分の詳細はよく理解していない。模型での瞬間接着剤の使い方程度ならばいざ知らず、有機化学には全くの門外漢であるため、シアンとアクリルの化合物?程度の想像しかできない。焼却する際の化学反応だって、まじめに調べたことすらないが、「シアン」は青酸を構成している物質だし、それを酸化させてできるものの性質は知らずとも、それが100%安全と推測するのは無理がある。(極少量ならば大丈夫だとは思いたいが)焼却した際にでる微量のガスであっても、人体には吸い込まないように注意しておきたい。

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露払い、かな

香港のHobbyeasyに、ホビーファンのレジン製チャーチル搭乗戦車兵が先にリストアップされ、既に注文可能となっているようだ。チャーチル本体の発売に先駆けての市場投入。これで本体の発売もいよいよ迫ってきたね。ここまで来たら、早ければ9月中、遅くとも10月で確定かな。国内入荷は10月かな。

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自分もいよいよ追い詰められてきたと思いつつ、現在製作中のものとAFVクラブのキットで予想される仕様がかなり異なるので、プレッシャーが和らいでいるかも知らん。でもねぇ、実はパーツ選択式でドンピシャのタイプが作れるようになっているとか。は、ないな。きっと。

上記のパッケ写真でも、フィギュアは『エル・アラメイン』なのに、組み合わせている本体車輌の仕様はこれ、アフリカじゃないよね…

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