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2006年11月

タミヤ1/35III号突撃砲G初期型(6)

年末から年始にかけて、身動きが取れない時期になってきた。
アルコールが入ったら、原則として作業はしないポリシーで、特に細かい作業や取り返しのつかない作業は厳重に避ける。
当然、この時期になって、みるみる製作ペースが落ちてきた。

とりあえず、III突とKV-122はデカール貼りと細部塗装をチマチマと。
デカールの厚みと浮きについては、近々何かしらの対策を講じておきたい。
ドラのIII突との競争は、はなから諦めてるので…

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タミヤ1/35III号突撃砲G初期型(5)

先日の記事で紹介したとおり、今回のIII突はクルスク戦時をイメージしてある。記録写真から、2色迷彩であると仮定し、その塗装色をダークイエロー地にダークグリーンとしたところ。

クルスク戦時の塗装としては、以前から疑問に思っていることがある。それは、当時の当地での2色迷彩はグリーンが主流か、ブラウンが主流か、ということだ。クルスク戦時の迷彩で、カラー図や作例でよく見られる例として、フェルディナント重駆逐戦車の2色迷彩、第505重戦車大隊所属のティーガーの2色迷彩を例にすれば、505のティーガーはダークイエロー地にレッドブラウンの帯状迷彩という解釈が主流で、一方のフェルディナントはダークイエロー地にダークグリーンの帯状迷彩というのがよく見られる解釈である。

You Tubeで散見されるクルスク戦(と言っても、別の映像が混ざっていることが多いが)のカラー記録映像を見ても、いまひとつはっきりしない。

個人的な見解だが、やはり夏のステップ地方という特性からすれば、ダークイエロー地にダークグリーンの迷彩の方が、長く伸びた草木とマッチするように思う。ということで、今回(と、当面の将来は)クルスク戦のカラーリングはその方針で行く。そうえいば、ダスライヒのティーガーは3色迷彩の解釈が主流だったなぁ。。。

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ドラゴン1/35 ISU-122(11)

ひとまずエアブラシ塗装が完了したアイテムの仕上げ塗装を開始。

まずは、フィルタリングを施してみた。いわゆるウォッシングは、対象全体に暗めのフィルターをするものと理解できる。また、フィルタリングに比べ、細部・凹部への色付けの意味合いが強い。

一方で、フィルタリングは、「面」を対象にして、色合いの変化や退色(を模した効果)を期待して行うものであり、両者は技法も期待する効果も異なる。一部の模型製作記事で、両者を混同したような記述も見られるが、元祖?であるMIG氏の記事を読むとはっきりとわかる(以前はなにわ戦車隊のHPに和訳が載っていたのだが、メンテされないまま消えてしまった。残念)

と、理論と理屈は一応理解。

今回は、買い込んだ油絵の具(ホルベイン社製)と、オドレスぺトロール(限りなく無臭なので室内での作業に向く。ただし、無臭と無毒は別次元の問題なので、手放しで換気無く使うのは推奨できない)を使った。この季節、閉めきった室内で使うには良いコンビ。

使った色は、ライトグレー、ライトブルー、バーントアンバー、イエローの4色。MIG氏によれば、つや消し面にはせいぜい2色がいいところらしいけど(最適な面は「半ツヤ」のようだ)、敢えて複数色で。

バーントアンバーは、ちょっと油断すると色が濃くなってくるので注意が必要。また、筆はこまめに拭いて、余分なペトロール分や塗料を落としたほうがよいだろう。一通りやってみたが、効果の程は…あるといえばあるが微妙(そもそも、そういうものらしいし)。おそらく、処理前後を比べると、差がついているのだろうけど。これから後工程を重ねていく中で、結果が出ることを期待したい。

ちなみに、同じ処理をIII突とPSTの2台にもうっすらと施した。濃い色(グリーン地)のほうが効果は出やすいようだ。

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タミヤ1/35III号突撃砲G初期型(4)

その他の工作ポイントを記録。

戦闘室前端左右にあるピストルポートを、適当なリベットを使って追加。厳密に言えば、リベットの形状では正確ではないのだが、ほぼ真上にスモークディスチャージャーを付けるので、ほとんど見えなくなるので良しとした。

カステンのグレードアップを使ったワイヤーホルダー部分に対応したワイヤーは、付属の糸を模型用接着剤で固めたものを使用。ただ、一部ほつれが出てしまい、期待したようにはならなかったのが反省点。この後のクロムウェルでは、模型用接着剤の代わりに新館接着剤を使ったが、これは逆に硬すぎ。車体に固定してから、瞬着で固めるのが正しいやり方だったかもしれない。 

話が前後するが、この部隊の車輛、車体後部に荷物を積載している。上面後端中央に取り付けられているキャタピラ調整工具箱も移設され、大きな木箱が載せられている。また、防空用にスワスチカ旗を広げていたりするのもチャームポイント。と、本来は工作すべきところであるのだが、今回は完成を優先するため泣く泣くパス。荷物類は、次回作以降で少しずつチャレンジしてみたい。

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タミヤ1/35III号突撃砲G初期型(3)

ドラゴンのIII突って、まさにこのクルスクのダスライヒをモデライズしているのね。
ボックスアートがドンピシャでした。今作っている仕様と同じ。これは笑うしかないか。ハハハ。

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ソースはこちら
http://home.versateladsl.be/luc.jansen/Dragon%20151106/index.html

同じソースにある平野原型のドラゴンフィギュアだけど、なんかプロポーションとかディテールがおかしくない? 右端の将校の足の長さとか、袖口の処理とかに顕著なんだけど、トランペッターのフィギュアみたいな。。。 これから修正されるんだろうけどね。

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平野氏は、最近作から平野原型でなくなったトライスターから、ドラゴンが引き抜いたかたちになったんだな。

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タミヤ1/35III号突撃砲G初期型(2)

このIII突の塗装イメージとしては(既にコメントでバレているけど)、1943年クルスク戦時のダスライヒ:SS第2突撃砲大隊所属車輌にしようと思っている。この部隊の車輌は、G型の極初期型が混ざっていたり、シュルツェン未装備の車輛がいたりで、生産初期に受領したものが多いようだ(冬のハリコフ戦の損害補充を優先的に受けたのかもしれない)。

この大隊の所属車輛に共通する特徴としては、車体後部の予備転輪にぐるりと予備キャタピラを巻き、無造作にキャタの連結ピンを差していること。予備キャタは足回りに使ったカステンの余りを(枚数がギリギリ)使い、連結ピンはタミヤのキットに入っているものでは量が足りないので、真鍮線とパンチ&ダイで打ち抜いたプラ板で自作。今だったら、アドラーズネスト製のティーガー用を使っても良かったかもしれない。なにせ、真鍮線とプラを点止めしているので、強度上の不安が残る。

なお、転輪に連結キャタを巻くと、転輪ホルダーでの座りが悪くなる。実車写真でも、傾いてついているように見受けられるので、転輪ホルダーの軸部分を多少延長して対処した。

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PST 1/72 IS-1 & KV-122(1)

塗装未了の在庫処分で、こんなんも出してきた。

PST製1/72のIS-1とKV-122だ。かれこれ5年以上前に組んで、塗装できずに放置されていたもの。今回、III突の塗装時にダークグリーンの塗料(クレオスのダークグリーンに多少のダークイエローを混色したもの)が余ったので(笑)、ついでに塗装。純粋な(ドイツ系)ダークグリーンに塗られたソ連車輌を見るのは久しぶりなんで新鮮。

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こちらはKV-122

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こっちがIS-1

このキットたち、砲塔をすげ替えれば、それぞれIS-2(初期型)とKV-85になる組み合わせだが、敢えてマイナーな取り合わせのキットを選んで作ってみた。1/35で作る機会はないかもしれないアイテムでもある。両方を並べてみると、如何にKVの車体が巨大であったか(もしくはISの車体がコンパクトか)がわかって興味深い。実際、ターレットリング周りの処理とか車体高とかはIS系のほうが、ずーっと洗練されている。

今後は、息抜きに丁度いいので、1/35の作品と並行して細部塗り分け等を進めていくつもり。

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タミヤ1/35クロムウェル(9)

ミスによりこの記事は消えてしまいました…

-- Internet Archive Wayback Machine のお陰で2008/8/5に復活 --

III突の迷彩塗装に合わせて、下塗りを敢行。

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JSU-122とIII突は、暗めのグレーで下塗りをしたが、ちょっと濃すぎたきらいがあったので、今回は明るめのグレーで塗装。例によって、金属部分はシールプライマーを塗布。目立つ砲身部分が全金属製なので、後々塗装がはげたりするとみっともないので、効果に期待。

この続きは来春…

 

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タミヤ1/35III号突撃砲G初期型(1)

JSU-122と同時並行で塗装していたIII号突撃砲G初期型を、やっと紹介。こちらは迷彩塗装をする都合で、一回では塗装が終わらず、この週末に迷彩(ダークイエロー地にダークグリーン)まで終わらせたところ。そろそろ天気も悪くなってきたので、晴れ間を縫って塗装した。いよいよ冬将軍の足音が聞こえてきたので、今季のエアブラシ作業はこれにて終了にする。

この作品は、タミヤのG型(35197)をほぼストレートで組んだもの。ドラゴンからの新製品の発表前に組んでいたものだが、結果的には在庫一掃みたくなってしまった。ま、良かったかな。

使用パーツは、タミヤのIII号戦車用エッチンググリル(35199)に、定番のカステンのIII/IV号中期型キャタ(SK-18)、起動輪(A-6)、小物セット(A-7)。それとパッションモデルの0.6mmマイナスネジ(P35-001)。

遡って工作内容を適宜記録。
G初期型の特徴の内、タミヤが端折ったディテールは、戦闘室上面パネルの固定方法。タミヤのパーツは、あらかじめモールドされたピルツェンを削る指示があるように中~後期型をモデライズしており、固定方法はボルト止め。しかし、実際の初期型の上面パネルはマイナスネジ固定。ボルトのモールドを削って、ドリルで開口し、マイナスネジを埋めた。最初はハーミットモデルの0.8mm(HM-001)を使おうと思ったけど、開口したら結構大きくなり、ズレも目立つので、小さいほうに変更。予想通り、塗装するとモールドは消えかけてしまうけど、ウェザリングで復活させるしかないと思う。若しくは、ネジだけは全体塗装後に埋め込む方式も考えられるが、あまり現実的ではないな。まあ、ディテール再現という点では結構使えるんではないか、コレ。

シュルツェンは塗装完了に取り付けられるように、現時点では接着せず。キャタも同様。

ダークイエローはクレオスのビン生色。ダークグリーンには、同じくクレオスのダークグリーンにダークイエローを多少混ぜたものを使用。ああ、それにしても、俺、迷彩塗装が下手だなぁ。。。回数積んで修行するか、お手本を模写するところから始めるか。やっぱりセンスと経験がものをいうものだ。

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組立完了時。記録のために撮影順に遡って掲載

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前回、JSU-122と同時に基本塗装

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今回、迷彩塗装した状態。下手だなぁ…

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タミヤ1/35メルカバMk.1(6)

せっせと下ごしらえ中

タミヤのキットとはいえ、古いものなので、基本的な調整が必須。

足周りでは、転輪のゴム部にパーティングライン?の段差がついている。実車のゴム部のパーティングラインの位置とも違うので、全て削り落とすことにした。紙ヤスリでチマチマやるのは面倒(片側6個×裏表×両面)だし、かといってジグを作ってモーターツールで処理するのも大げさだ。今回は、ボークス/造形村のセラカンナを使用。ナイフ上のファインセラミックス工具だ。決して安価ではない(2800円)が、こういった作業には便利極まりない。ひとつひとつを紙やすりやカッターのカンナがけでやることを考えれば、この投資は高くない。

それと先日使った光効果パテだが、使いはじめだったからか、硬化不良を起こしてしまったようだ。一度除去して、再度ポリパテで処理することにした。ついでに、車体裏(モーターライズが想定された時代なので)の穴埋め処理&ボルト埋め込み、砲塔ターレットリングの裏側も裏打ちしておく(削り込むかどうか、まだ決めかねているが念のため)

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タミヤ1/35メルカバMk.1(5)

色々と資料を吟味し、資料とキットのにらめっこを続けてきたが、いよいよ製作にとりかかることにした。やっぱり、資料が多いと停滞する。却って資料が無いほうが自由にモデリングができるというのも皮肉なものだ(まあ、長年の模型生活の経験上、こうなることはわかってはいたのだが…)

今回のキットの仕様は、当初の目論見どおり、第1時レバノン紛争:ベッカー高原でT-72と相対した(であろう)車輌とする。古いキットなので、現在のタミヤでは考えられないレベルの省略や合いの悪さがある。これもまた、チマチマと手を入れていくことになるのだろう。

とりあえず、主要パーツを取り外して整形。モーターライズ化もできるようになっていた車体上下はポリキャップを使ってパチンとはめる方式。このため、車体前部裏のポリキャップ用の軸の反対側(つまり表側)にはかなりのヒケができていた。その他、車体側面もヒケが見られたので、パテで修正。今回、はじめてタミヤの光硬化パテを使ってみた。使った理由は、室内でも使える無臭であることであり、エポキシパテよりも少量で使用可能。これと、リモネン系接着剤を使えば、かなりの程度は夜間・室内で作業ができる。これからの季節、窓を開けて換気するには寒すぎるからね。

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ドラゴン1/35 ISU-122(10)

休日なので、下塗りに引き続いて基本塗装。

本来は、下塗りも基本塗装も何色かを吹き重ねたほうが良い効果が得られるのだが、塗装に割ける時間が限られているので、泣く泣く割愛。塗装の変化は、その後の行程(フィルタリングやパステルワーク)で補完していこうと思う。

まず、JSU-122の塗装色だが、さんざん論をぶっておいて、自分が納得できる色にはなっていないのが恥ずかしい。今回使った塗料は、タミヤアクリルのXF-74陸上自衛隊用のオリーブドラブである。この色は、特に大戦後期のソ連軍戦車のカラー写真に見られる、グレー味が強く、さりとてオリーブ色ではない雰囲気に近いと思って選定した。結果としては、まずまず満足。が、もう少しグレー味を強くしたかった。グレーの中にグリーンが垣間見られる色(謎!)にしたいんだが…

今回は、定番のMr.カラー303番グリーンFS34102を外してみたが、こっちも次回は試してみる予定。

アクリル塗料であるが(タイガ流に)Mr.レベリングシンナーで希釈して、エアブラシで塗装。
エアブラシは発売直後からお世話になっているタミヤスプレーワーク(初代)で、時々しか出番はないくせに、現在まで故障知らず。いわゆる「ラッカー系」塗料の溶剤なので、乾燥が速くて作業がはかどった。
ちなみに、塗装色は「ビン生」で使用。調色するのが面倒(!)なのと、どうせウェザリングで色味を変えられるので基本色には拘らないことにしている。

本来は、ウェザリングの結果を見越して、基本色を決められれば良いのだが、残念ながらそこまでのセンスも経験も持ち合わせていない。

塗装の際の持ち手として、平凡なペットボトルを活用して写真のようなものを作ってみた。
車体下部に固定用のナット(3mmφ)を埋め込んであるので、このサイズに合わせたネジをペットボトルのフタに装着。これに固定して、塗装をすれば持ち手に困ることは無い。ペットボトルが便利なのは、水を入れれば重心が下がって、そのまま乾燥させても丸ごと倒れる心配は少ないこと。ただ、ペインティングブースには背が高すぎるので、次回は本体を小型の200mlものに替えてみるつもり。JSU-122は、ナットを埋め込んでいなかったので、ポカリスエットやDAKARA系の角型のペットボトルを選んで、車体下部をテープで固定した。

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今後、チッピング・フィルタリングといった最近の技法に挑戦しながら、ウェザリング・仕上げをしていく

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シリウス・ブラシエイドの代替品

少し前に発売されたシリウス(トライスター/オリオンモデルのツールブランド)の「ブラシエイド」。筆洗とリンスの役割を果たすものとして、喧伝されたものだが…。少しばかり使ってみての印象としては、まあまあ使えるのではないかというところ。確かにリンス分含まれるようで、少々トロみがついた感じ。塗料は、「溶ける」というよりは「こそぎ落ちる」という風で、剥がれた塗料片が筆にまとわりつくのが少々ウザイ。
でもって、この「ブラシエイド」、小売価格\420也なんだが…
某ブログでも紹介されたとおり、実はこれはOEM製品。そのものズバリの商品が、「文房堂」の『後片づけ用筆洗液 APTアプト』である。これは油彩に使うものらしく、画材店で発見・購入・パッケージによれば「油絵具・アクリル絵具・版画インキetc」用らしい。
写真にあるように、全く同じ容器と分量。特に容器は、さもシリウスの独自仕様のような印象を受けていたが、アプトのオリジナルであった。
気になったのは価格。最初に言っておくが、画材店などの模型専門店以外でしか手に入らない素材や工具を、模型店に置くことで、広くモデラー、特に画材店の類には出入りをしない段階の(ごく普通の)模型ファンに対して、訴求してもらうのは、嬉しい取り組みだ。この「ブラシエイド」も「アプト」の340円に比べると、単価が80円高い420円だが、それは許容範囲とも考えられる。
しかし、ブラシエイドのパッケージには、自社を発売元として記載するだけで、製造元は書いていない。もちろん、OEM製品にOEM元のメーカーの名前を書くのは通常では必要ない。が、このメーカー(というか代理店)では、以前、数百円の「球ぐり工具」を、「ビーディングツール」の名称で割高に売り出しり、単なる真鍮パイプを切り売りして「T-34の車体機銃」などと謳ってきた経緯もあり、どうにも信用ならないのである。
ちなみに、「アプト」の詰替用?は、500ml入りのポリ容器入りで\945、2000mlの大型ポリ容器で\3,150であった。

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メルカバ資料 【戦車マガジン別冊『世界最新鋭戦車 メルカバ主力戦車』】

あちこちを探して、やっと見つけることができた!

メルカバ(Mk.1のみ)資料の古典にして集大成である、古の戦車マガジン別冊。当時、戦車マガジンが、旧東側のスクープを連発し、イスラエルではメルカバの直接取材やタル将軍へのインタビューを敢行するなど、異常な活気があった時期の別冊である。

ディテール写真など、なめるように撮影された取材対象となった車輌は、レバノン紛争開戦後、しばらくしてからのイスラエル国内で取材した個体である。仕様としては、チェーンカーテンあり、エンジンデッキ周りはMk.1、バズーカプレートはMk.2タイプ(取材対象車輌には軒並み未装着だが、アタッチメント形式で判断できる)の、初期から中期に至る形式だろうか。もっとも、初期とか中期とかは便宜上の分類で、正式分類はおろか書籍等でも明確な分類はしていないようだ。タンコグラード本では、エンジンデッキが変更になったものを「ハイブリッド」と称しているようだが、細かな仕様変更(それも次々にレトロフィットされている)に対応して形式を分類することは困難であろう。よって、この記事での初期とか中期という呼称も、その場限りの印象に過ぎないことを断っておく。そりゃあ、メルカバは80年代からつい最近まで20年以上現役なわけだから、数年間しか使われていない大戦中の車輌と同じ方法論で分類するのでは無理が出るだろう。

話がそれたが、この資料は名作だ。あの当時にこれだけの資料は、世界レベルでも白眉だっただろう。在りし日の「戦車マガジン」を懐かしく思い出させる別冊であった。

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