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2006年10月

ドラゴン1/35 ISU-122(9)

天気が良かったこの週末は、いよいよ?年ぶりの塗装プロセスに入った。

家族もいる手前、また日中の仕事なので、帰宅後は暗くなってきたこともあり、平日に室内で塗装作業をするわけにはいかない。よって、どうしても塗装作業は天気の良い休日に、マンションのベランダで行うほかない。幸い、今の住処には、独立した2畳ほどの小さなベランダスペースがあるので、ここを塗装スペースとすることができた。

準備に30分、後片付けに30分かかるので、できれば一気に長時間塗装をしたいところだが、なかなかまとまった自由な時間はとれない。しばらく前に購入したタミヤのペインティングブースを使うのだが、一応、周囲も塗装ミスト対策をしておかねばならない。新聞チラシ(コーティングされたチラシがベター。新聞紙では塗装が染みる)と、ブースの排気口に水を張った容器を置いて対策。これは説明書には載っていないが、排気にはミスト状の塗料が含まれるわけで、それをそのまま外に出してしまっては、どこかが汚れるし、大気汚染もしてしまう。排気口に水を張った容器を置くことで、水面がミストを捕らえてくれる。こうすれば、大気に出て行くべき塗料成分を、ある程度は捕捉できる。もっとも、この水をどう処理するか、排水として捨ててしまうのは、厳密にはダメだろうけど。

今回は最初の下塗り。ただし、いわゆるサーフェイサーは使わない。これは、自分がついつい塗膜を厚くしてしてしまう傾向にあり、サーフェイサーを厚塗りするとモールドが消えてしまいがちなのと、そもそも(AFVモデルの表面処理上は)サーフェイサーを使う必然性を感じないことにある。もちろん、レジンパーツの割合が多い場合は、この限りではないだろう。前後するが、塗装前にキット全体を中性洗剤で綺麗に洗って陰干し、金属部分にはマッハ模型の『シールプライマー』を塗布。以前、鉄道模型に通じた方に、模型用のメタルプライマーは鉄道用のそれに比べると効果が無いに等しい、と指摘されたのをきっかけに求めてみたもの。原液のまま筆で塗布。どれほど効果があるか期待大。なお、シールプライマーは、金属地には絶大な効果を持つらしいが、プラ地では逆に剥離を招くようなので、はみ出してプラに塗布してしまわないように細心の注意を払う。なお、プライマー塗布前の下地は、酸洗いが必要なので、同じくマッハ模型の『ブラスクリーン』の代用として、トイレのサンポールを使用。塗布すると、みるみる内に積年の錆が取れていく(浸す時間にも依るのだろうが、完全には落ちない)。全真鍮製キットを激作しない限り、一生もつ分量。もちろん、余ったらトイレ掃除にも使える(当たり前)。

ベース塗装としては、サーフェイサーの代わりに、適当なグレーを缶スプレー。基本色を薄く塗布する予定だが、下塗りの色の選択には悩まないではない(下塗りが透けて上塗りに良い効果をもたらすことを想定)が、今回はグレー一色とした。足回りだけは、茶系でも良かったかもしれない。また、ドイツ戦車は定番のマホガニーでも良かったかもしれない。なお、缶スプレーのミストは派手に飛び散るので、さすがのペインティングブースも役不足気味。

なお、画像にドイツのIII号突撃砲G初期型が写っているが、これはこのブログを始める前に組んでいたもの。塗装が完了したら、改めて紹介したいと思う。残念ながら、クロムウェルの塗装には取りかかれず。これは次回(来春!?)に回すことになりそう…

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写真は塗装前。洗浄が終わり、シールプライマーを塗布した後

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プレミアムエディション!(3)

ジョーシンで見つけてしまったので、約束どおりひとつだけ購入。

内容は…予想通りだなぁ。

マキシムのHPで紹介されたような「転輪新規金型!」は、旧製品と比較していないけど、あまり目立たないトコだし、それだったらサービスでゴム縁穴あきディッシュ型でも新規で起こしてくれれば良かったのになぁ。エデュアルド製のエッチングパーツも、インジェクションではパーツに含まれない車体後部発煙筒ラックは寸足らず、ライト基部は実物と違う、エンジングリルも一体型で実感が無い(これだったら、グムカのやつをそのまま入れたほうが使えたよ)ので、評価は低い。前部フェンダー内側の板がパーツ化されていたけど、これってパーツのように波形になったタイプもあるのかな? 確認するのも「無駄」な気がして資料にはあたってないけれど、単なる平板のはず。

ということで、急に出てきたドラゴンのプレミアムエディションシリーズだが、新規キットをスマートキット化している方向性とは逆行するし、今後も過大な期待はできない(特に非ドイツ物)かもしれない。単価が上がるので、メーカーにはメリットはあるんだろうけど。やっぱり、シャーマンシリーズみたいに、旧製品も活かしつつ、実質新規開発するほうに期待したい。

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メルカバ資料 【Tankograd刊 Merkava】

『Tankograd刊 Merkava』(メルカバ本のバイブル!)

いよいよ真打登場

ハードカバーですが、値段の割には厚みはそれほどなく、お買い得感に欠けるのだが内容は濃い!

Mk.1~Mk.4まで、適度な分量でページが割かれ、初見の写真も数多い。特に、モデラー的な視点で撮影されたものが多いのが嬉しい。

メルカバMk.1についても、レトロフィットされた形式の写真が何枚も載っており(90年代のゴラン高原でのものと、最近のもの)、参考になる。メルカバの初期の形式の写真は必ずしも多くは無いが、この点は先の戦車マガジン別冊で十分に補完できる。ディテール写真は、やはりラトゥルンの展示車輌のものが多いが、それ以外にもデポで撮影されたと思しき一連の写真も多い。

Mk.2やMk.3の形式分類については、意外とさらっと(独自に分類し直して?)まとめており、A.E.F.DesignsLegend Productionsのキットの分類とは必ずしも合致しない。結局、ガレージメーカーの分類した形式って、どれに当たるの?という疑問は残った。LIC(Low Intensity Conflict:低強度紛争~武装した暴徒との衝突など)バージョンの統一的な解説が少ないのは残念(まだ読み込んでいないので、どっかにあるかもしれない。写真は少な目で、例えばLICの特徴的なグリルカバーの詳細を写したものは見当たらなかった)。

Mk.3に関しては、アカデミーのキットがモデライズした転輪が、実際に部隊配備されていた証拠写真があったことは大収穫(一部ウェブの製品解説で「あのタイプはプロトタイプのみで間違い」とされている)

ドイツ戦車におけるアハトゥンク・パンツァーのような図示・図解があればもっとわかりやすいが、そこまで言ってしまっては無いものねだりになるだろう。

最後に「メルカバの開発はこれで終わり。Mk.5はない」とのコラムがあった(先日紹介した記事と同趣旨)。予算と効果とのコストパフォーマンスと、戦争様式が変わったことを理由に挙げている。前者は、効果=戦車戦に勝利する、が相当程度達成されてしまい、従来の「勝つ」「負ける」から、「勝つ」のは当然で「圧勝する」「ダメージを減らす」という方向まで進化して、期待できる効果が少なくなってきたのだろう。むしろ、主因は後者ではないか。地勢状仮想敵国となるシリア、イラク、エジプト、ヨルダン等の周辺国は、イスラエルにケンカを売ることに懲りた国ばかり。結局、メルカバを含むIDFの実力が余りにも強大になってしまったが故に、中東戦争のような大規模な戦車同士の衝突の発生の蓋然性が低くなってしまった。それが、メルカバ(と、おそらくは打撃力のある陸上正面装備の全般が)の必要性を無くしつつあるのは、強すぎた故に自らの寿命を縮めてしまったことになり、なんとも皮肉な結果である。

以前、イスラエルのナショナル・フォト・コレクションを紹介した記事で、「メルカバ3?」と書いたやつ、「メルカバ2D(この本で言えば、Merkava Mk.IIB Dor DaleもしくはMerkava Mk.II Batash)」でした。訂正!

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プレミアムエディション!(2)

これはダメだな…

ドラゴンのサイトでT-34/85のプレミアム・エディションの詳細が明らかになり、現時点で店頭にも出ているようだ。
http://www.dragon-models.com/html/6319parts.htm

まだ、入手はしていないので、パーツ写真からの推定に過ぎないが………、追加のエッチングやマジックトラック以外は、通常型と大差ないと言って良いだろう。ポルシェ虎やパンターDの時の気合いの面影もないほどに、手抜きだらけと言い切ってしまいたい。

例えば、リアのエンジンカバーのメッシュをエッチングで入れるならば、メッシュを抜いたカバーも入れてくれるのが、今までのプレミアムエディションのサービスだよなぁ。追加パーツも、まあ、エッチングや挽き物にしてみましたけど、って感じの部分が多く、素体にはほとんど手が入っていない。

こりゃ、義理で一個は買うけど、追加はナシよ。

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Panzer Graph!第6号:ロシア戦車の系譜

完全に出遅れたけど、これは語らねばならない特集号!

というわけで、酷評した前号の次にとんでもない特集号が待っていたって感じ。
まずは、ロシア戦車の、それも他の誌面では殆ど見ることの無い作例満載が心地よい。
巻頭の菱形戦車も、他の作例では「とりあえず作り倒しました」的なものばかりだったけど、今回は極めてマジメに評価している(単純だけど、キットが欲しくなったよ)

それに、軽戦車の類も結構気合の入った作例が多い。特に、「作者自身の撮影による途中写真」は、情報量も多く、たいへん参考になる。

なぜかロシア戦車のメインであるべきT-34の作例が絶対的に少ないのと、有名車輌であるほど相対的に『こだわり度』が低くなっているのは、資料や他の作例が多いためか。
もっとも、T-34はモデルアート別冊及び本誌で特集をやったこともあるし、今回の特集では敢えて一人立ちできない車輌に力を入れる編集方針なのであれば、非常に納得できるし感心する。

いっそ、戦後車輌は別にしても良かった気もするけど、戦後車輌だけだと特集が成り立たないな。絶対。いや、ゲインフルとかドラゴン初期のBTR・BMPを持ち出せば、(営業的にはダメだけど)、一冊はでっち上げられるかも。

個人的には、邦人さんのKVと、Me20/杉村さんのT-37/T-38/T-40にT-70Mがお気に入り。

とってもおなか一杯になりました。ごちそうさま。

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プラ・ラジショー

タミヤはすっかり1/48専業のメーカーになってしまったんだね…

いっそ、どこかの日本メーカーが、ドラゴン製品をOEMで安定供給してくれれば、それでいいような気がしないでもない。

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メルカバ資料 【戦車マガジン別冊『IDFの鉄騎士たち』『レバノン紛争とイスラエル機甲師団』】

メルカバ資料として購入した資料のレビューの続き

◎戦車マガジン別冊『IDFの鉄騎士たち』『レバノン紛争とイスラエル機甲師団』

これらは、いずれも80年代の出版物で現在絶版。戦車マガジン自体も、グランドパワーになっている。戦車マガジン時代には一冊に色々な記事が掲載されていて楽しめた。今になって、模型製作の資料を探していると、昔の戦車マガジンやPANZERに意外な記事が載っていて(当時は関心が無かったアイテムでも)助かることが多い。グランドパワーのような形式(毎号が特集号という形式も、価格も)だと、そうはいかないので、結局関心のある特集のときだけに購入することになってしまった(もちろん、常時複数のライターに原稿料を支払う戦車マガジン形式より、グランドパワー形式のほうが経営は楽のはず。紙質が上がっても、たいしたコストアップにはなっていないだろうから、もはや昔の戦車マガジン形式に戻ることは無いだろう…)

さて、これらの古い別冊、幸いにして古本で入手することができた。

◎『IDFの鉄騎士たち』は、どちらかというとIDF全体の特集と言う風体で、メルカバに割かれたページは意外と少ない。むしろ、第四次中東戦争から以前、無印のM-48やセンチュリオン、果てはシャーマンが紙面を占有している。

◎一方の『レバノン紛争とイスラエル機甲師団』は非常に資料的価値が高かった。メルカバの写真は、レバノン侵攻当時のものこそ少ないものの、駐留時の演習で撮影された写真が多い。タミヤのキットの仕様にチェーンカーテンが装備されたもの、の写真をはっきりと確認できた。その他、ソミュールの展示車輌で見られるような近代化改修以前の状態が見られるので、大変貴重。なぜかメルカバMk.2の写真も何枚か掲載されている。これは、当時最新鋭だったので、入手できた写真を別冊で公開したに過ぎないのだろう。

両別冊ともに、取材記事も掲載されており、読み手に実戦の様子を伝えてくれる。時間をとって、読み込んでみたいものだ。

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メルカバ資料 【MODEL別冊 Tsahal Special 1】

溢れかえる本棚を尻目に、今後は可能な限り製作の参考資料は購入せず、ネットの資料で賄っていこう! と決心はしたものの…

クロムウェルのときは参考資料はほぼネットで間に合ったし、手元にあった古い戦車専門誌で特集号があったりして、困らなかった。しかし、現用戦車の場合は勝手が違って、ネット上にある資料は極めて少ないのだ。IDFとなると、車輌の形式分類すら資料ごとに違う名称であったりする始末。これは博物館の展示車輌の写真がないことが大きな原因だろう。

メルカバについては、手元に系統だった資料がなかったこともあり、今回は我慢できずに買ってしまった!

購入した資料を、何回かに分けて、簡単にレビューをしたみたい。

◎Tsahal Special 1

 Tsahalというのは、ヘブライ語でのIDFのことらしい。要すれば、ドイツ国防軍Wehrmachtとか労農赤軍RKKAと同様の通称なのだろう(ヘブライ語は全く解さないので、確証は無い)。全体に作りこんだ作例がちりばめられているし、製作途中写真もステップ・バイ・ステップで挿し込まれており、眺めていて大変楽しい。日本の模型誌もこういう作りにすれば良いのに、といつも思う。分量は戦車半分、支援車両半分と言ったところで、テーマからして適当な配分。IDFの支援車両には興味ないんだけど……

 期待外れだったのは2点。掲載されている実車写真は、ラトゥルン(MagachやMerkava Mk.2)とユーロサトリ(Merkava Mk.3)で撮影されたもの。正直、これらの車体ならば、ネットでも写真が散見できるため、あまり新味が無かった。また、作品もネットで公開されているものある(余談だが、このMarcel Jussen氏の作品はスバラシイと思う)

 これはどの模型誌でも課題になるのだが、誌上とネットとをうまく棲み分けてもらいたいものだ。例えば、誌上では高画質で作品を魅せる、ネットでは製作途中を詳細に出すなど、うまくコラボレーションできる方法はあると思う。ネットで作品を公開しているモデラーも、雑誌に掲載される作品は事前・事後共にネットでは公開しないなど、どうにも閉鎖的な方向で処理する傾向にあると思う。もう少し知恵を絞ってもらわないと、製作サイドの怠慢と言われても仕方ないだろう。

※記述は英語。まだ十分に読みこんでいません…

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アマモ11月号

連続購入記録、遂に途絶える!

先月号はがんばりすぎたせいか、今月号は気が抜けたなぁ。
高石さんのパンターのコラムも、なんていうかモデラーの内輪話に終始して、提灯記事みたくなっている気がする。読者は、彼の鋭い考証眼とかキットへの手厳しい評価とかを読みたいんではないかなぁ。

作例関係もパッとしないし、そのほかの記事も特段気を引くようなものもなかったので、立ち読みしてスルー。来月も期待薄な予感なので、次回ハラT(来春か?)が掲載されるまでは購入見送りかな。そろそろPanzer Graph!が来るし。

 

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タミヤ1/35メルカバMk.1(4)

宿題になっていたメルカバの車体の研究をしてみた。参考にしたのはソミュールの車体と古い戦車マガジン誌。

◎車体右前方の排気管後方のスリット

 ソミュールの車体はMk.2仕様になっている。Mk.2仕様になると同時に、エンジンデッキのボリュームも変更になっている。ちなみに、Mk.2仕様では車体両側面にあった排気管は廃止された。これは、高熱の排気が熱源となって、熱追尾式ATM(対戦車ミサイル)の標的となるためだそうだ。戦マガ掲載の写真等で、Mk.1仕様のスリットの車輌がレバノン紛争初期に実践参加していたことは確認できる。

◎排気管上部のメッシュ部の形状

 車体右側面にある排気管の上部にあたる部分に、メッシュ部分(吸気口?)があるが、キットの形状とソミュールのそれの形状は異なっている。ソミュールタイプのほうが、角張っているようだ。これがMk.2で変更されたものであって、タミヤのものはMk.1仕様としては正しいのかどうかは、現時点でははっきりしない。

◎エンジンデッキのボリューム不足

 エンジンデッキ周りがMk.2仕様である場合、上記スリットの変更に伴って、エンジンデッキもボリュームアップされ、面取りも変更されているようだ。この点は、もう少し詳しいリサーチが必要になりそうだ。

◎エンジングリル関係のメッシュ

 ラトゥルンにある試作型と、ソミュールにあるハイブリッド型を比較すると、エンジングリルまわりのメッシュの作りが違っている。試作型は通常のメッシュで、ハイブリッドは鋼線を組み合わせたようなものとなっている。レバノン紛争に参戦した初期仕様のメルカバに、どちらが相応しいか、もう少し調べてみたい。

 まだまだ決定的なリサーチはできていないが、現時点での調査結果はこういったもの。

 参考にするために、アカデミーのキットを買ったほうが良いか考え中。アカデミーのキットは砲塔形状を中心に、IDF関係の掲示板では評価が低い。まあ、基本はタミヤの劣化コピーのはずなので、当然か(あっ、もちろんMk.IIIまで出したというガンバリは認めるが)。改めて、Mk.1と変わり映えのしないMk.2を作る予定もないので、また在庫が増えてしまうな…

 Legendの「Mk.2の正確な砲塔」コンバージョンキットも、完成写真を見る限り、タミヤの砲塔をベースにしているように見える。誰か、まじめにメルカバのキットを新開発してよ!

 現用戦車全般に言えるのだが、資料の無さと言い、キットのデキといい、アフターパーツの貧弱さと言い、大戦中の車両の方が深いリサーチができるのはなんだかなぁ。現用の人は大変だわ

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ドラゴン1/35 ISU-122(8)

ようやく組立完了

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やっぱり、中途で放置していただけあって、細かくて飽きが来る作業ばかり残っていたので、モティベーションも効率も悪くて、意外なほど時間をかけてしまった。

さて、次回作メルカバに取り掛かるとするか。

だいぶ天候も良くなってきたので、いい加減に塗装もしないとなぁ。

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ドラゴン1/35 ISU-122(7)

燃料タンクホルダーの工作をチマチマと継続中

ホルダー本体は、基本的にはキットのまま。

実物の燃料タンクのベルトの両端にはロッドがついている。このロッドの固定方法を観察してみると、どうやらベルトは2枚の金属板が折り重なって作られているように思えてきた。ロッドは、この2枚の金属板の間に差し込まれて、金属板はロッドに巻きつくように窄まっているのだ。模型上では、厚みのある金属板を重ねると厚ぼったくなるし、0.3mm径程度のロッドに金属板をうまく巻きつけて加工する自信も無い。かといってプラ素材では、この「巻きつき感」はうまく再現できないだろう。という試行錯誤の後(「試行」はしていないので、さながら「思考錯誤」か)、今回はプラ帯板にプラ製のロッドを接着することで再現するに止めた。エバーグリーンのプラ帯板に、プラストラクトの0.4mmロッドを接着した。なお、エバーグリーンのロッドは最小で0.5mm径。プラストラクトは0.3mm径まであるが、写真と見比べた結果、今回は0.4mm径を採用した。

ホルダー本体だが、ベルトについたロッドを差し込んでボルトで留めることで固定している。ロッドの端部はネジ状になっていて、適当なところまでボルトを回すことで、ベルトに張りを出す仕組みになっている。IS-2では、ホルダーの車体側の留め具は穴に通して固定。外側の止め具はコの字型になっていて、ボルトを回して緩めなくても、ずらして外せるようになっているようだ。工作上は、本来は車体側は穴を、外側は金属板かプラで置換するか、キットに切れ込みを入れるかすれば良い。今回は、簡単にするため、穴や切り欠きは省略。ウェーブのボルトを使って固定用ボルトを再現したところに、ベルトのロッド部分をイモ付けして終わりにする。

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ドラゴン1/35 ISU-122(6)

仕掛かりになっていた後部燃料タンクの工作にとりかかった

タンクにモールドされた固定ベルトは削っていたので、ベルトと留め具、そして側面のホルダーの作り直しをする。ホルダー部分は金属板にて工作済み(経年変化で表面が酸化しつつある状態だが)なので、瞬着で取り付けるのみ。燃料タンクだが、なぜか4個中の1個が見当たらなかったので、ドラゴンT-34-85のキットの余りを流用。ただし、T-34-85のものは凹み表現があるので、ポリパテで埋めて成形した。タンクの径もISシリーズに比べて若干大きめ。

さて、このソビエト戦車の燃料タンクだが、T-34/85のキットでは(画一的ながらも)かなりアクティブに凹みが再現されている。ドラゴンのIS-2やタミヤのIS-3には、凹みの無い「まっさら」のタンクが入っているのだが、ドラゴンのT-34-85、そして数多ある「ソビエト戦車用燃料タンク」のアフターパーツには、凹み表現や、それを通り越してベコベコになったものまであった。エッチングパーツで燃料タンクを再現するセットもよく見かける。

しかし、この筒状の物体はあくまでも「燃料タンク」である。難燃性のディーゼル燃料(軽油)とはいえ、薄くて簡単に凹んだり穴が開いたり、腐食するような代物ではないはず。現に、戦場での記録写真を見れば一目瞭然だが、この燃料タンクがベコベコになっている事例はほとんど見ることができないのだ。

どうやら、この燃料タンクの凹み表現、おそらく、元凶は名作タミヤのT-34/76 1942年型の同タンクが発端になってモデラー間に確立された「イメージ」に過ぎないのではないか、と踏んでいる。一昔前と違い、T-34の戦場写真・記録写真など、巷に溢れているのだけど、このイメージはなかなか修正されないのは困ったものだ。

 

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ドラゴン1/35 ISU-122(5)

ようやく、左右のキャタの組立終了

ドラゴンのISシリーズは、車高が低いのではないかという問題が指摘されてきた。これは、監修者である高田さんのイメージが投影されたものと捉えるべきだろう。現に、かつてホビージャパン誌でIS-2をフルスクラッチした際にも、敢えてサス高を下げた旨が記述されていたように記憶している。

とは言うものの、実際にドラゴンのキットでは、車体上部下部のクリアランスを狭くしてしまっており、これはむしろ設計ミスに近いのではないだろうか。この結果、キャタと上部転輪間がきつくなり、キャタがフェンダー下部に接触してしまう。この問題に関しては、車体上部下部にスペーサーをかますことで対処されてきた。今回のキットは、既に車体上部下部ががっちりと接着されてしまっているので、さすがにどうしようもなかった。当然のことながら、完成したアンヴィルのキャタも、フェンダーに干渉しながらようやくセットできたというところ。

アンヴィルのキャタは片側枚数80~82枚程度と説明書で指示されている。実際は、80枚でピッタリとなる。が、実車写真によれば、キャタにはそこそこたるみがあるので、プラスしたいところ。このキャタは「ガイドありのリンク」と「ガイド無しで2分割のリンク」が交互に接続されているで、本来は80枚から増やすならば82枚になる。誘導輪位置が調整できないので、固定された足回りに対応するには、リンク数をいじるしかない。82枚ではたるみ過ぎるので、ガイドありのリンクを連続させて、81枚とした。なお、T-34のように二種一組のキャタで連結部が異なる場合は、こういう技は使えない。ISでこういう例があるかどうか、確認していないが、同様にガイドあり・なしがリンクするドイツのフェルディナント重駆逐戦車では、ガイドありのリンクが連続している写真が残っているので、ISでもアリだろうと判断させてもらった。

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タミヤ1/35メルカバMk.1(3)

手元にある資料をチェックしながら、製作するメルカバの仕様を検討

メルカバと言えば、1982年の第一次(と言ってよいだろう)レバノン紛争、イスラエル名『ガリレアの平和作戦』において、シリア軍のT-72戦車に圧勝という、輝かしいデビューを飾ったことが印象的。ソ連崩壊や湾岸戦争の以前である当時では、T-72は東側の謎の最新戦車だったのが、一気にその化けの皮が剥がされたというわけ。

ということで、製作するシチュエーションは、T-72と一戦交えたという「ベッカー高原」仕様にしたいと思っていた。

ところが、調べてみるにつれて困った事実が判明。

◎ 「ベッカー高原で戦ったメルカバがどういう仕様だったのか」はっきりとわかる資料は見当たらなかった。手元にあった戦車マガジン1983年10月号に、ベッカー高原から移動してくるメルカバの数枚のショットがあり、これを「ベッカー高原で戦った戦車」と仮定するしかなさそうだ。

◎ 初期のメルカバ(タミヤがキット化したものも)には、砲塔バスケット下のチェーンカーテンが未装備だった。チェーンカーテンは、メルカバの重要な特徴であるし、AEFのパーツも準備してあるので、是非作ってみたいところである。ところが、チェーンカーテン装備のメルカバは、いわば中期型以降の仕様であるようで、上記のものも含めて、レバノン紛争(開戦)当初の記録写真でチェーンカーテンを装備している個体はないようだ。

◎ 以前取り上げたイスラエル・ナショナル・フォト・コレクションで検索しても、レバノン紛争(ガリラヤの平和作戦)がキーワードになっているメルカバは、チェーンカーテン付きであっても、バズーカプレートがMk.2仕様になっているものが多く、到底初期の仕様とは思えないものばかりが記録に残っている。戦車マガジンの記事で『レバノン紛争初期の戦訓から、砲塔後部にチェーンカーテンを装備するようになったのではないか』と推測する見解もあった(その後に裏づけが取れたのかは不明)。想像するに、写真に写っているメルカバは、紛争初期の戦訓を反映して改良され、紛争後期~撤収期に戦場投入されたものではないだろうか。
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チェーンカーテンあり。グリルは小型のMk.1仕様だが、バズーカプレートはMk.2のもの。砲塔右側面に迫撃砲が装備されていることと、砲塔側面のボルトオン増加装甲が無いことから、Mk.1と識別できる。

◎ ベッカー高原での戦車戦は、レバノン紛争の勃発時の交戦であるが、上記戦マガ誌に掲載された写真は全てチェーンカーテンなしだった。ついでに言えば、ローダー用のMGも未装備(これも初期の仕様らしい)だった。なお、初期仕様では、全面の滑り止め加工も施されていなかったようだ。一連の被写体になった車輌には、一部にバトルダメージらしき痕跡もあり、実戦を匂わせる記号に事欠かない。

ソミュールの展示車両の例を挙げるまでもなく、メルカバの仕様は混在が多く、チェーンカーテン付き、かつ、バズーカプレートやエンジンデッキがMk.1仕様のものもあるようだ。しかし、これがレバノン紛争初期の一般的な仕様かどうかは疑問が残る。

模型としての見栄えとしてのチェーンカーテンを取るか、実車のロマンを取るか、資料を眺めつつ、しばし悩んでみることになりそうだ。

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メルカバ関連ニュース

ネットで面白そうな記事を2点。
日本の報道風の見出しを付けて俺訳してみるとこんな感じ

◎ メルカバ戦車の高性能防御システム 実際には使われず
 レバノンに投入された300両のメルカバの内、破壊されたのは22両で、30人が犠牲になったと明らかになった。損害を受けた事例の中には、対戦車ミサイル対策として装備された発煙システムが使われないなど、高性能の防御システムが使われないままに被害を被ったものが多かった模様。

◎ メルカバ戦車 4年以内に生産中止へ
 世界最良の防御力を持つと言われるメルカバ戦車であるが、近年の戦闘でその防御力の限界が明らかになってきた。75億から100億ドルの予算と、何千の労働力を投じてきたプロジェクトではあるが、現在の軍部は、そのコストパフォーマンスに疑問を持ちつつある。また、現代の戦闘様式には戦車は適さなくなっていると指摘する声もある。

(こちらの記事では、今般のレバノン紛争で被弾したメルカバが47両で、33人が犠牲になったとしている)

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