タミヤ1/35メルカバMk.1(6)

せっせと下ごしらえ中

タミヤのキットとはいえ、古いものなので、基本的な調整が必須。

足周りでは、転輪のゴム部にパーティングライン?の段差がついている。実車のゴム部のパーティングラインの位置とも違うので、全て削り落とすことにした。紙ヤスリでチマチマやるのは面倒(片側6個×裏表×両面)だし、かといってジグを作ってモーターツールで処理するのも大げさだ。今回は、ボークス/造形村のセラカンナを使用。ナイフ上のファインセラミックス工具だ。決して安価ではない(2800円)が、こういった作業には便利極まりない。ひとつひとつを紙やすりやカッターのカンナがけでやることを考えれば、この投資は高くない。

それと先日使った光効果パテだが、使いはじめだったからか、硬化不良を起こしてしまったようだ。一度除去して、再度ポリパテで処理することにした。ついでに、車体裏(モーターライズが想定された時代なので)の穴埋め処理&ボルト埋め込み、砲塔ターレットリングの裏側も裏打ちしておく(削り込むかどうか、まだ決めかねているが念のため)

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タミヤ1/35メルカバMk.1(5)

色々と資料を吟味し、資料とキットのにらめっこを続けてきたが、いよいよ製作にとりかかることにした。やっぱり、資料が多いと停滞する。却って資料が無いほうが自由にモデリングができるというのも皮肉なものだ(まあ、長年の模型生活の経験上、こうなることはわかってはいたのだが…)

今回のキットの仕様は、当初の目論見どおり、第1時レバノン紛争:ベッカー高原でT-72と相対した(であろう)車輌とする。古いキットなので、現在のタミヤでは考えられないレベルの省略や合いの悪さがある。これもまた、チマチマと手を入れていくことになるのだろう。

とりあえず、主要パーツを取り外して整形。モーターライズ化もできるようになっていた車体上下はポリキャップを使ってパチンとはめる方式。このため、車体前部裏のポリキャップ用の軸の反対側(つまり表側)にはかなりのヒケができていた。その他、車体側面もヒケが見られたので、パテで修正。今回、はじめてタミヤの光硬化パテを使ってみた。使った理由は、室内でも使える無臭であることであり、エポキシパテよりも少量で使用可能。これと、リモネン系接着剤を使えば、かなりの程度は夜間・室内で作業ができる。これからの季節、窓を開けて換気するには寒すぎるからね。

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メルカバ資料 【戦車マガジン別冊『世界最新鋭戦車 メルカバ主力戦車』】

あちこちを探して、やっと見つけることができた!

メルカバ(Mk.1のみ)資料の古典にして集大成である、古の戦車マガジン別冊。当時、戦車マガジンが、旧東側のスクープを連発し、イスラエルではメルカバの直接取材やタル将軍へのインタビューを敢行するなど、異常な活気があった時期の別冊である。

ディテール写真など、なめるように撮影された取材対象となった車輌は、レバノン紛争開戦後、しばらくしてからのイスラエル国内で取材した個体である。仕様としては、チェーンカーテンあり、エンジンデッキ周りはMk.1、バズーカプレートはMk.2タイプ(取材対象車輌には軒並み未装着だが、アタッチメント形式で判断できる)の、初期から中期に至る形式だろうか。もっとも、初期とか中期とかは便宜上の分類で、正式分類はおろか書籍等でも明確な分類はしていないようだ。タンコグラード本では、エンジンデッキが変更になったものを「ハイブリッド」と称しているようだが、細かな仕様変更(それも次々にレトロフィットされている)に対応して形式を分類することは困難であろう。よって、この記事での初期とか中期という呼称も、その場限りの印象に過ぎないことを断っておく。そりゃあ、メルカバは80年代からつい最近まで20年以上現役なわけだから、数年間しか使われていない大戦中の車輌と同じ方法論で分類するのでは無理が出るだろう。

話がそれたが、この資料は名作だ。あの当時にこれだけの資料は、世界レベルでも白眉だっただろう。在りし日の「戦車マガジン」を懐かしく思い出させる別冊であった。

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メルカバ資料 【Tankograd刊 Merkava】

『Tankograd刊 Merkava』(メルカバ本のバイブル!)

いよいよ真打登場

ハードカバーですが、値段の割には厚みはそれほどなく、お買い得感に欠けるのだが内容は濃い!

Mk.1~Mk.4まで、適度な分量でページが割かれ、初見の写真も数多い。特に、モデラー的な視点で撮影されたものが多いのが嬉しい。

メルカバMk.1についても、レトロフィットされた形式の写真が何枚も載っており(90年代のゴラン高原でのものと、最近のもの)、参考になる。メルカバの初期の形式の写真は必ずしも多くは無いが、この点は先の戦車マガジン別冊で十分に補完できる。ディテール写真は、やはりラトゥルンの展示車輌のものが多いが、それ以外にもデポで撮影されたと思しき一連の写真も多い。

Mk.2やMk.3の形式分類については、意外とさらっと(独自に分類し直して?)まとめており、A.E.F.DesignsLegend Productionsのキットの分類とは必ずしも合致しない。結局、ガレージメーカーの分類した形式って、どれに当たるの?という疑問は残った。LIC(Low Intensity Conflict:低強度紛争~武装した暴徒との衝突など)バージョンの統一的な解説が少ないのは残念(まだ読み込んでいないので、どっかにあるかもしれない。写真は少な目で、例えばLICの特徴的なグリルカバーの詳細を写したものは見当たらなかった)。

Mk.3に関しては、アカデミーのキットがモデライズした転輪が、実際に部隊配備されていた証拠写真があったことは大収穫(一部ウェブの製品解説で「あのタイプはプロトタイプのみで間違い」とされている)

ドイツ戦車におけるアハトゥンク・パンツァーのような図示・図解があればもっとわかりやすいが、そこまで言ってしまっては無いものねだりになるだろう。

最後に「メルカバの開発はこれで終わり。Mk.5はない」とのコラムがあった(先日紹介した記事と同趣旨)。予算と効果とのコストパフォーマンスと、戦争様式が変わったことを理由に挙げている。前者は、効果=戦車戦に勝利する、が相当程度達成されてしまい、従来の「勝つ」「負ける」から、「勝つ」のは当然で「圧勝する」「ダメージを減らす」という方向まで進化して、期待できる効果が少なくなってきたのだろう。むしろ、主因は後者ではないか。地勢状仮想敵国となるシリア、イラク、エジプト、ヨルダン等の周辺国は、イスラエルにケンカを売ることに懲りた国ばかり。結局、メルカバを含むIDFの実力が余りにも強大になってしまったが故に、中東戦争のような大規模な戦車同士の衝突の発生の蓋然性が低くなってしまった。それが、メルカバ(と、おそらくは打撃力のある陸上正面装備の全般が)の必要性を無くしつつあるのは、強すぎた故に自らの寿命を縮めてしまったことになり、なんとも皮肉な結果である。

以前、イスラエルのナショナル・フォト・コレクションを紹介した記事で、「メルカバ3?」と書いたやつ、「メルカバ2D(この本で言えば、Merkava Mk.IIB Dor DaleもしくはMerkava Mk.II Batash)」でした。訂正!

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メルカバ資料 【戦車マガジン別冊『IDFの鉄騎士たち』『レバノン紛争とイスラエル機甲師団』】

メルカバ資料として購入した資料のレビューの続き

◎戦車マガジン別冊『IDFの鉄騎士たち』『レバノン紛争とイスラエル機甲師団』

これらは、いずれも80年代の出版物で現在絶版。戦車マガジン自体も、グランドパワーになっている。戦車マガジン時代には一冊に色々な記事が掲載されていて楽しめた。今になって、模型製作の資料を探していると、昔の戦車マガジンやPANZERに意外な記事が載っていて(当時は関心が無かったアイテムでも)助かることが多い。グランドパワーのような形式(毎号が特集号という形式も、価格も)だと、そうはいかないので、結局関心のある特集のときだけに購入することになってしまった(もちろん、常時複数のライターに原稿料を支払う戦車マガジン形式より、グランドパワー形式のほうが経営は楽のはず。紙質が上がっても、たいしたコストアップにはなっていないだろうから、もはや昔の戦車マガジン形式に戻ることは無いだろう…)

さて、これらの古い別冊、幸いにして古本で入手することができた。

◎『IDFの鉄騎士たち』は、どちらかというとIDF全体の特集と言う風体で、メルカバに割かれたページは意外と少ない。むしろ、第四次中東戦争から以前、無印のM-48やセンチュリオン、果てはシャーマンが紙面を占有している。

◎一方の『レバノン紛争とイスラエル機甲師団』は非常に資料的価値が高かった。メルカバの写真は、レバノン侵攻当時のものこそ少ないものの、駐留時の演習で撮影された写真が多い。タミヤのキットの仕様にチェーンカーテンが装備されたもの、の写真をはっきりと確認できた。その他、ソミュールの展示車輌で見られるような近代化改修以前の状態が見られるので、大変貴重。なぜかメルカバMk.2の写真も何枚か掲載されている。これは、当時最新鋭だったので、入手できた写真を別冊で公開したに過ぎないのだろう。

両別冊ともに、取材記事も掲載されており、読み手に実戦の様子を伝えてくれる。時間をとって、読み込んでみたいものだ。

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メルカバ資料 【MODEL別冊 Tsahal Special 1】

溢れかえる本棚を尻目に、今後は可能な限り製作の参考資料は購入せず、ネットの資料で賄っていこう! と決心はしたものの…

クロムウェルのときは参考資料はほぼネットで間に合ったし、手元にあった古い戦車専門誌で特集号があったりして、困らなかった。しかし、現用戦車の場合は勝手が違って、ネット上にある資料は極めて少ないのだ。IDFとなると、車輌の形式分類すら資料ごとに違う名称であったりする始末。これは博物館の展示車輌の写真がないことが大きな原因だろう。

メルカバについては、手元に系統だった資料がなかったこともあり、今回は我慢できずに買ってしまった!

購入した資料を、何回かに分けて、簡単にレビューをしたみたい。

◎Tsahal Special 1

 Tsahalというのは、ヘブライ語でのIDFのことらしい。要すれば、ドイツ国防軍Wehrmachtとか労農赤軍RKKAと同様の通称なのだろう(ヘブライ語は全く解さないので、確証は無い)。全体に作りこんだ作例がちりばめられているし、製作途中写真もステップ・バイ・ステップで挿し込まれており、眺めていて大変楽しい。日本の模型誌もこういう作りにすれば良いのに、といつも思う。分量は戦車半分、支援車両半分と言ったところで、テーマからして適当な配分。IDFの支援車両には興味ないんだけど……

 期待外れだったのは2点。掲載されている実車写真は、ラトゥルン(MagachやMerkava Mk.2)とユーロサトリ(Merkava Mk.3)で撮影されたもの。正直、これらの車体ならば、ネットでも写真が散見できるため、あまり新味が無かった。また、作品もネットで公開されているものある(余談だが、このMarcel Jussen氏の作品はスバラシイと思う)

 これはどの模型誌でも課題になるのだが、誌上とネットとをうまく棲み分けてもらいたいものだ。例えば、誌上では高画質で作品を魅せる、ネットでは製作途中を詳細に出すなど、うまくコラボレーションできる方法はあると思う。ネットで作品を公開しているモデラーも、雑誌に掲載される作品は事前・事後共にネットでは公開しないなど、どうにも閉鎖的な方向で処理する傾向にあると思う。もう少し知恵を絞ってもらわないと、製作サイドの怠慢と言われても仕方ないだろう。

※記述は英語。まだ十分に読みこんでいません…

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タミヤ1/35メルカバMk.1(4)

宿題になっていたメルカバの車体の研究をしてみた。参考にしたのはソミュールの車体と古い戦車マガジン誌。

◎車体右前方の排気管後方のスリット

 ソミュールの車体はMk.2仕様になっている。Mk.2仕様になると同時に、エンジンデッキのボリュームも変更になっている。ちなみに、Mk.2仕様では車体両側面にあった排気管は廃止された。これは、高熱の排気が熱源となって、熱追尾式ATM(対戦車ミサイル)の標的となるためだそうだ。戦マガ掲載の写真等で、Mk.1仕様のスリットの車輌がレバノン紛争初期に実践参加していたことは確認できる。

◎排気管上部のメッシュ部の形状

 車体右側面にある排気管の上部にあたる部分に、メッシュ部分(吸気口?)があるが、キットの形状とソミュールのそれの形状は異なっている。ソミュールタイプのほうが、角張っているようだ。これがMk.2で変更されたものであって、タミヤのものはMk.1仕様としては正しいのかどうかは、現時点でははっきりしない。

◎エンジンデッキのボリューム不足

 エンジンデッキ周りがMk.2仕様である場合、上記スリットの変更に伴って、エンジンデッキもボリュームアップされ、面取りも変更されているようだ。この点は、もう少し詳しいリサーチが必要になりそうだ。

◎エンジングリル関係のメッシュ

 ラトゥルンにある試作型と、ソミュールにあるハイブリッド型を比較すると、エンジングリルまわりのメッシュの作りが違っている。試作型は通常のメッシュで、ハイブリッドは鋼線を組み合わせたようなものとなっている。レバノン紛争に参戦した初期仕様のメルカバに、どちらが相応しいか、もう少し調べてみたい。

 まだまだ決定的なリサーチはできていないが、現時点での調査結果はこういったもの。

 参考にするために、アカデミーのキットを買ったほうが良いか考え中。アカデミーのキットは砲塔形状を中心に、IDF関係の掲示板では評価が低い。まあ、基本はタミヤの劣化コピーのはずなので、当然か(あっ、もちろんMk.IIIまで出したというガンバリは認めるが)。改めて、Mk.1と変わり映えのしないMk.2を作る予定もないので、また在庫が増えてしまうな…

 Legendの「Mk.2の正確な砲塔」コンバージョンキットも、完成写真を見る限り、タミヤの砲塔をベースにしているように見える。誰か、まじめにメルカバのキットを新開発してよ!

 現用戦車全般に言えるのだが、資料の無さと言い、キットのデキといい、アフターパーツの貧弱さと言い、大戦中の車両の方が深いリサーチができるのはなんだかなぁ。現用の人は大変だわ

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タミヤ1/35メルカバMk.1(3)

手元にある資料をチェックしながら、製作するメルカバの仕様を検討

メルカバと言えば、1982年の第一次(と言ってよいだろう)レバノン紛争、イスラエル名『ガリレアの平和作戦』において、シリア軍のT-72戦車に圧勝という、輝かしいデビューを飾ったことが印象的。ソ連崩壊や湾岸戦争の以前である当時では、T-72は東側の謎の最新戦車だったのが、一気にその化けの皮が剥がされたというわけ。

ということで、製作するシチュエーションは、T-72と一戦交えたという「ベッカー高原」仕様にしたいと思っていた。

ところが、調べてみるにつれて困った事実が判明。

◎ 「ベッカー高原で戦ったメルカバがどういう仕様だったのか」はっきりとわかる資料は見当たらなかった。手元にあった戦車マガジン1983年10月号に、ベッカー高原から移動してくるメルカバの数枚のショットがあり、これを「ベッカー高原で戦った戦車」と仮定するしかなさそうだ。

◎ 初期のメルカバ(タミヤがキット化したものも)には、砲塔バスケット下のチェーンカーテンが未装備だった。チェーンカーテンは、メルカバの重要な特徴であるし、AEFのパーツも準備してあるので、是非作ってみたいところである。ところが、チェーンカーテン装備のメルカバは、いわば中期型以降の仕様であるようで、上記のものも含めて、レバノン紛争(開戦)当初の記録写真でチェーンカーテンを装備している個体はないようだ。

◎ 以前取り上げたイスラエル・ナショナル・フォト・コレクションで検索しても、レバノン紛争(ガリラヤの平和作戦)がキーワードになっているメルカバは、チェーンカーテン付きであっても、バズーカプレートがMk.2仕様になっているものが多く、到底初期の仕様とは思えないものばかりが記録に残っている。戦車マガジンの記事で『レバノン紛争初期の戦訓から、砲塔後部にチェーンカーテンを装備するようになったのではないか』と推測する見解もあった(その後に裏づけが取れたのかは不明)。想像するに、写真に写っているメルカバは、紛争初期の戦訓を反映して改良され、紛争後期~撤収期に戦場投入されたものではないだろうか。
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チェーンカーテンあり。グリルは小型のMk.1仕様だが、バズーカプレートはMk.2のもの。砲塔右側面に迫撃砲が装備されていることと、砲塔側面のボルトオン増加装甲が無いことから、Mk.1と識別できる。

◎ ベッカー高原での戦車戦は、レバノン紛争の勃発時の交戦であるが、上記戦マガ誌に掲載された写真は全てチェーンカーテンなしだった。ついでに言えば、ローダー用のMGも未装備(これも初期の仕様らしい)だった。なお、初期仕様では、全面の滑り止め加工も施されていなかったようだ。一連の被写体になった車輌には、一部にバトルダメージらしき痕跡もあり、実戦を匂わせる記号に事欠かない。

ソミュールの展示車両の例を挙げるまでもなく、メルカバの仕様は混在が多く、チェーンカーテン付き、かつ、バズーカプレートやエンジンデッキがMk.1仕様のものもあるようだ。しかし、これがレバノン紛争初期の一般的な仕様かどうかは疑問が残る。

模型としての見栄えとしてのチェーンカーテンを取るか、実車のロマンを取るか、資料を眺めつつ、しばし悩んでみることになりそうだ。

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タミヤ1/35メルカバMk.1(2)

 先日のブログで、タミヤのメルカバの問題点についてアドバイスのコメントをいただいたので、パーツを切り出し仮組みしつつ、各部をチェック。

 砲塔のプロポーションがおかしいことは、いろんなところでも指摘されているようだ。これがタミヤデフォルメ、なのか、単に資料がなかったからなのかはわからないが、確かに実車写真と比較するとちょっとイメージが違う。問題点としてまず気がつくのは、砲塔前面の楔形状の部分である。実車では、もっと上まで反り上がっていて、ボリュームもあるように見える。これは、先端を鋭くしてスパルタンなイメージを強調しようとした、タミヤデフォルメが原因かもしれないと思った。この影響で、砲塔全体のプロポーションにも影響が出ていて、砲搭上面の傾斜ももっと緩いようだし、側面の面取りもおかしくなっているようだ。楔部分の上面が外側に向かって緩やかに傾斜している点も、傾斜がもう少しあったほうが実車に近いと思う。

 ターレットリングの張り出し部の形状は、目立つ部分であるのだが、ここも形状の捉え方に問題があるように思う。曲面の盛り上がりが甘く、全体にボリュームがない。また、前後端に平面部があるのだが、完全に無視されている。もっとも、この辺は鋳造部品なので、実車でもロット毎に微妙な違いがあるのかもしれない(砲塔全体も鋳造だけど)

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 車体について現時点では大きな問題は見つからなかった。車体右上のグリル形状が違うかな?とも思ったが、参考にしたソミュールのメルカバは、Mk.2タイプの車体側面グリルに改修されているので、車体上部のものもオリジナルのMk.1のものかどうか確信は無い。その他、細かいディテール以外は、ほぼ許容範囲に思う。エンジンデッキ(メルカバの場合は車体前部)の盛り上がり部分については、Mk.2タイプではボリュームが大きく変更になっているので、ソミュールの写真では参考にならない。

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タミヤ1/35メルカバMk.1(1)

JSU-122はまだ組み立て中だが、いきなり次のプロジェクトの下調べを開始

色々と候補のある中で、次回作はIDF(イスラエル陸軍)タミヤのメルカバMk.1(35127)にしようと思っている

アフターパーツとしては、MAXIM/GUMKAのイスラエル軍主力戦車メルカバMk.1用キャタ(GL-01)と、A.E.F.Designsのメルカバ1用チェーンカーテン(KI-600)を準備した

以前から、ネット上で資料を集めてみたが、戦時中の車輌と違って、現役戦車のWalkaroundは少ない。実際に軍務に就いているわけだから、模型用の詳細な写真を取らせてくれる個体も少ないのは当たり前か。もちろん、軍事機密上の問題もあって、特に上面や内部のショットは少ない。

とはいえ、さすがにネット時代。ニュースサイトやアーカイブで検索すれば、インアクションの写真がボチボチと出てくる。また、イスラエルの兵士?が撮ったプライベートフォトまで、フォトサイトにアップされていたりする。いきおい、全体像や人間がいる周辺(ハッチ周り)の写真ばかりに集中するのだが、それでも無いよりはましだ。

また、ネット上で見られるWalkaroundでは、フランスのソミュール戦車博物館の展示品と、兵器見本市?での展示車輌が見つかった。

ソミュールの個体について調べた結果、次のような事実が判明した。

◎ イスラエル国外にある唯一のメルカバ

◎ イスラエルのラトゥルン戦車博物館との物々交換。メルカバとの交換アイテムは、なんと第二次大戦のフランス製ルノーR35軽戦車だとか。なんでも、イスラエルの独立戦争に参加した歴史的に重要な戦車だそうで、ラトゥルンの館長さんは、どうしても欲しかったんだと

◎ ソミュールにあるメルカバは、アップデートを重ねた『最終型』といえるタイプ。砲塔後部のチェーンカーテン追加は当然のこと、バズーカプレート(サイドスカート)はMk.2型に変更、Mk.3と同様の車体後部ハッチ左右の戦車兵用バスケット(要すればゲペックカステンだね)の追加、Mk.2タイプの車体右側面大型グリルへの変更、全面に施された粗い滑り止め加工などなど。一方で、砲塔バスケットはMk.2タイプではないオリジナルのままだし、砲身のサーマルジャケットの留め具も前期の両面タイプであるので、必ずしも全ての改修が適用されているわけではないようだ。

ついでに言えば、

◎ メルカバMk.1は現役を退役して、予備装備となっている

とのこと。

メルカバMk.1の後継であるMk.2は、いわばマイナーモデルチェンジ程度で実質的には同じような車輌のはず。現に多くのMk.1はMk.2装備にレトロフィットされているようだし、Mk.2だって、あの異様な形態のMk.2Dを中心に未だ現役で活躍している。Mk.1だけ早々と退役とは驚き。

これは軍の規模に比較して、装備が現代化・近代化してきたので、Mk.1が時代遅れだとか、問題が出てきたというよりは、より強力なMk.3やMk.4(120mm砲と第四世代装甲を装備)あたりを正面装備にしたということでしょう。使えるものは何でも使ってきたIDFだけど、メルカバの設計思想にあるとおり、人命第一にシフトしてきたことの現われかもしれないなぁ。

 

 

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